水出しコーヒーとは?アイスコーヒーとの違いやおいしい作り方を紹介

すっきりとおいしいイメージのある水出しコーヒー。喉が渇いている時や、暑くなると水出しコーヒーが恋しくなる人も多いのではないでしょうか。水出しコーヒーの作り方や、アイスコーヒーとの違いなども気になります。

この記事では、水出しコーヒーとはどのようなものなのか、その種類やアイスコーヒーとの違いに加え、おいしい作り方についてわかりやすく紹介しています。水出しコーヒーが向いている人や、おいしいアイスコーヒーの作り方についても解説していますので、水出しコーヒーやアイスコーヒーについて知りたい際の参考にしてください。

水出しコーヒーとは

水出しコーヒーとは、水で抽出したコーヒーのこと。文字通り「水で出したコーヒー」を意味しています。

熱湯で抽出する通常のコーヒーに比べると、水で抽出する水出しコーヒーにはコーヒー豆の油分があまり溶け出しません。コーヒー豆の油分にはコーヒーの香りやコクなどが含まれるため、コーヒーのおいしさが際立つ一方で、場合によってはクセや雑味を感じてしまうこともあります。

そのため、コーヒー豆の油分をあまり含まない水出しコーヒーは、クセの少ないすっきりとしたマイルドな味わいになるのです。

水でゆっくりと抽出するため、熱湯で抽出するコーヒーより時間がかかるのも水出しコーヒーの特徴の1つ。熱湯を使わずに抽出するので、アイスコーヒーとして提供されることの多いコーヒーでもあります。

水出しコーヒーには種類がある?

水出しコーヒー以外に「コールドブリュー」「ダッチコーヒー」といった呼び方を耳にすることがあります。それぞれ別の種類のように聞こえますが、これらはすべて同じ「水で抽出したコーヒー」のことです。

コールドブリュ―はアメリカ発祥の水出しコーヒーで、ダッチコーヒーはインドネシアが発祥であるとされています。

水出しコーヒーとアイスコーヒーの違いは?

通常のアイスコーヒーは、お湯で抽出したコーヒーを冷蔵庫で冷やしたり、濃いめに抽出したコーヒーを氷で急冷したりしたものです。

水出しコーヒーは水でゆっくりと抽出するため、氷で割らずに冷たいコーヒーとして楽しむことが可能です。

抽出方法が違うため、通常のアイスコーヒーと水出しコーヒーでは味わいが異なります。

アイスコーヒーはコーヒーが持つコクやキレ、重みなどが感じられ、水出しコーヒーはソフトでスッキリ、甘くクリアな味わいになるのが特徴です。

また、水出しコーヒーは熱湯でドリップするコーヒーよりもカフェインの抽出量が少なめという違いもあります。

コーヒーの豊かな香りやコク、ホットコーヒーの味わいをキリッと冷やして楽しみたい場合は、通常のアイスコーヒーを選ぶとよいでしょう。

水出しコーヒーはこんな方にぴったり

以下にあてはまる人は、水出しコーヒーを試してみるのをおすすめします。

クリアで柔らかい味を好む方

「アイスコーヒーを頼んでも残してしまうことが多い」「ホットコーヒーはあまり飲まない」という人は、すっきりとした味わいの水出しコーヒーがぴったりです。

熱湯で作ってから冷却するアイスコーヒーは、水出しコーヒーよりもどっしりとしたコーヒーのコクを感じやすくなります。

水出しのアイスコーヒーはクリアでソフトながら、コーヒーの味わいもしっかり感じることができるコーヒーです。

日頃からアイスコーヒーが好きで、たまにはガブガブ飲みたいという方は、一度水出しコーヒーを試してみてはいかがでしょうか?

時間はないがコーヒーにこだわりたい人

毎日忙しく、ゆっくりとコーヒーを抽出する時間がない時ほど、つかの間のコーヒーブレイクは大切なひと時です。

「サッと作りたいけどリキッドコーヒーは安直過ぎる」「抽出するのは面倒だけどレギュラーコーヒーにこだわりたい」といった方にも、水につけておくだけで本格的なレギュラーコーヒーの味わいになる水出しコーヒーがおすすめです。

慌ただしい出勤時に、マイボトルを持ち歩く際にオフィスのデスクで一息など、さまざまなシーンで楽しめるのも水出しコーヒーのメリットといえます。

濃いコーヒーが苦手な人

「濃いコーヒーや苦いコーヒーは苦手」という人にも、水出しコーヒーはおすすめです。

水出しコーヒーは決して味が薄いわけではなく、十分に抽出時間を取っているのでコーヒーの種類ごとの味わいやコクもしっかりと感じられます。

水出しコーヒーでもアイスコーヒー同様に深煎りの豆を使うのが一般的です。熱湯でドリップしたアイスコーヒーと違った味わいを楽しめる水出しコーヒーは、一度飲めばハマってしまう人も少なくありません。濃いコーヒーが苦手な人は、一度水出しコーヒーを試してみてはいかがでしょうか。

雑味や苦み、酸味の少ないコーヒーが好きな人

水出しコーヒーはお湯で抽出しないため油分が溶けださず、雑味や苦みが少なくすっきりとマイルドな味わいに仕上がります。

コーヒーを飲んだ時に苦みや酸味、雑味などを感じやすい人も、水出しコーヒーが向いているでしょう。

コーヒーの味わいは飲む季節や一緒に食べる食材、産地やブレンド、焙煎深度や抽出方法などによっても異なります。何をおいしいと感じるか、その日の気分や体調によって変わります。

「食事は濃厚なコーヒーを楽しみたい」「甘いものや油っぽいものを食べた後は濃いコーヒーを~」「暑くてのどが渇いたときは、スッキリと沢山飲めるコーヒーが~」など、気分によって選びたいコーヒーを変えてみるのもおすすめです。

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作ってみよう!おいしい水出しコーヒーのいれ方を紹介

水出しコーヒーの魅力や味わいがわかったら、実際に作って飲んでみましょう。ここでは、自宅で作るおいしい水出しコーヒーのいれ方について解説します。

水出しコーヒーを作る方法として、専用のポットドリップサーバーなどを使う方法もありますが、ここでは手軽にできる水出し用コーヒーバッグを使って簡単に作る方法を紹介します。コーヒーバッグタイプの専用商品を使えば、専用器具がなくても自宅で簡単においしい水出しコーヒーが楽しめますよ。

準備するもの

水出しコーヒーバッグ 1パック(20g)

ピッチャーまたはマイボトル

水 350ml

作り方

水出しコーヒー用のコーヒーバッグ(20g)を使って作る方法は以下の通りです。

  • 1. ピッチャーまたはマイボトルにコーヒーバッグを入れる。
  • 2. 350mlの水を注ぐ。
  • 3. 2~4時間待てば出来上がり。

ピッチャーで作り、冷蔵庫に入れる場合は4時間程度、マイボトルに入れて持ち歩く場合は小さめの氷を2~3個入れて軽く振れば、2時間程度でおいしく飲める水出しコーヒーが作れます。

おいしく作るポイント

水出しコーヒーを作る際の水は、常温の水道水で大丈夫です。冷たく冷やした水だと抽出に時間がかかってしまいます。水道水が気になる方は、浄水を通した常温の水を使ってもよいでしょう。ミネラルウォーターの場合は硬水ではなく軟水を使用してください。

冷蔵庫で保管する場合、抽出の濃さを確認しながら、必要ならマドラーなどで軽くかき混ぜるとよいでしょう。長時間保存し、濃くなりすぎるのを防ぐ場合は、トングなどでコーヒーバッグを取り出しておき、できるだけ早めに飲み切るようにします。

保存する際は香りが逃げないようにしっかりと蓋をして、2日以内には飲み切る様にすると良いでしょう。

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おいしいアイスコーヒーはどう作る?

おいしいアイスコーヒーの作り方もご紹介します。アイスコーヒーの作り方もいくつか方法がありますが、ここでは急冷法による作り方を2つ紹介します。

準備するもの(3~4人分)

コーヒー粉(フレンチロースト)50g

熱湯(300ml以上)

コーヒーサーバー(500mlまで目盛りのあるもの)

ペーパードリッパー

ペーパーフィルター

氷 適量

作り方

  • 1. サーバーとドリッパーは事前に熱湯を注いで温めておく。温まったらお湯は捨てる。
  • 2. ペーパー50gの粉をドリッパーにセットして、熱湯をゆっくりと注いで濃いめに抽出する。最初は粉全体に熱湯がしみ込む程度注いで20秒ほど待ち、その後何回かに分けてコーヒー粉の乾いた所が無い様に注ぐ。
  • 3. 300mlの抽出が終わったら、500mlの目盛りになるまで氷を入れて手早くかき混ぜて出来上がり。

おいしく作るポイント

熱湯で抽出した後、氷を使って急速に冷やすことで、挽き立ての香りはそのままに透明度の高いアイスコーヒーが出来上がります。

水出しコーヒーと同様に、冷蔵庫で保存する場合はしっかりと蓋をして、2日以内には飲み切るようにするのがおいしくいただくポイントです。

1人分だけならオンザロックスタイルも

上記の方法では3~4人分のアイスコーヒーを作れますが、1杯だけ楽しみたい時は、氷を入れたグラスの上でドリップ抽出するオンザロックスタイルもおすすめです。

オンザロックでアイスコーヒーを作る場合は、氷を入れた広口のグラスにドリッパーをセットし、フレンチローストのコーヒー粉15gに対して、150mlの出来上がりを想定して熱湯を注いで作ります。

少ないお湯で濃いめに抽出するため、注ぎ口から熱湯を細く乾いた所が無い様に心掛けるとよいでしょう。

アイスコーヒーの作り方動画や、もっと詳しい情報はこちら

おうちでもすっきりおいしい水出しコーヒーを楽しもう

水出しコーヒーとは、水で抽出したコーヒーのことで、時間をかけてゆっくり抽出するため、すっきりとクリアな味わいが特徴のコーヒーです。コールドブリューやダッチコーヒーも同じ水出しコーヒーのことで、熱湯で抽出したコーヒーを冷やして作るアイスコーヒーとは異なります。濃く苦いコーヒーが苦手な人や、沢山飲みたい人なら、水出しコーヒーのおいしさにハマるでしょう。普段は普通のホットコーヒーを飲んでいる人にとっても、新しい出会いとなるかもしれません。専用のコーヒーバッグを使えば、自宅でもおいしい水出しコーヒーを作ることが可能です。水出しコーヒーを選択肢に加えて、よりコーヒーライフを楽しんでみてくださいね。