コーヒーという情熱

コーヒーの日が10月1日なのはなぜ?由来やイベント情報をご紹介

2025.02.20

豆知識

毎年10月1日は「コーヒーの日」であることをご存じでしょうか。コーヒーの日とはどのような日でいつ制定されたのか、コーヒーの日は日本だけなのか、10月1日になった理由は?など、気になることも多いでしょう。

ここでは、コーヒーの日の由来や10月1日になった理由など、コーヒーの日に関する情報について解説しています。他のコーヒーに関わる日やイベント情報についてもご紹介していますので、コーヒーの日の基礎知識を知りたい際の参考としてお役立てください。

コーヒーの日の由来について

コーヒーの日はいつ頃、誰によって制定されたのでしょうか。コーヒーの日の概要について見ていきましょう。

日本コーヒー協会が制定した世界共通の日

コーヒーの日が制定されたのは1983年、日本コーヒー協会によって制定されたのがはじまりとされています。「日本で制定されたなら、日本だけの日なのでは」と思うかもしれませんが、コーヒーの日は世界共通の日となっています。

国際コーヒー機関(International Coffee OrganizationまたはICO)は、2014年に行われたイタリアのイベントにおいて、2015年から毎年10月1日を「国際コーヒーの日(International Coffee Day)に制定すると発表しました。そのため、10月1日は世界共通でコーヒーの日として制定されているのです。

2014年よりもずっと早くから10月1日をコーヒーの日としてきた日本にとって、コーヒーの日が世界共通になったニュースはとても喜ばしく受け止められました。国際コーヒーの日が制定された2014年当時、全日本コーヒー協会は加盟国となっていませんでしたが、2015年に加盟国として復帰したという背景もあります。

日本でいち早くコーヒーの日を制定した全日本コーヒー協会とは、どのような団体なのでしょうか。

全日本コーヒー協会とは

全日本コーヒー協会とは、コーヒー産業の発展やコーヒーの一般への普及を通して、健康や生活向上を目指すことを目的として1953年に発足した団体です。1980年には社団法人として公益法人化し、現在に至っています。

全日本コーヒー協会は「全日本コーヒー商工組合連合会」「日本珈琲輸入協会」「日本グリーンコーヒー協会」の3団体によって構成されています。そのうち、全日本コーヒー商工組合連合会の傘下にある「全日本コーヒー検定委員会(Japan Coffee Qualification AuthorityまたはJ.C.Q.A)」は、コーヒーインストラクター検定を実施している団体としても知られています。

 

コーヒーインストラクター検定とは、コーヒーに関する知識や技術が学べる資格の1つです。1級から3級まであり、3級は講習を受講することで取得できますが、2級、1級と上がるごとに取得の難易度は高くなります。

コーヒーインストラクター検定1級は合格率15%と難易度の高い資格ですが、コーヒー系の最難関資格といわれるコーヒー鑑定士の受検には、コーヒーインストラクター1級の資格が必須となっており、コーヒーに関わる勉強や仕事をしている方にとっては取得を目指したい資格の1つでもあります。

コーヒーの日が10月1日になった理由は?

コーヒーの日が世界共通の日であることがわかったところで、なぜ10月1日に制定されたのかについても解説します。

10月はコーヒーの年度初め

コーヒーの日が制定された背景には、コーヒー豆の収穫時期が影響しているといわれています。コーヒー豆の一大産地であるブラジルでは、収穫の終わりが9月末となっています。10月1日は、ブラジルでコーヒー収穫の新しいサイクルがスタートする年度始めの日となるのです。

世界全体で生産されるコーヒーのうち、約3割がブラジルで生産されているといわれています。ブラジルのコーヒー収穫時期やサイクルは、世界のコーヒー流通にも大きな影響があります。コーヒーの日が世界共通で10月1日に制定されているのはこのためです。

10月1日は、ブラジルでも世界でもコーヒーにとってお正月のような日であるといえるでしょう。

なお、コーヒーの日制定前は、各国でコーヒーの年度終わりである9月29日頃にコーヒーに関するイベントが実施されることが多かったようです。

国際コーヒーの日と日本のコーヒーの日は同じ10月1日ですが、各国では4月~10月の間でコーヒーの日が制定されているようです。

コーヒーの需要が高まる時期の始まり

日本で早くから10月1日がコーヒーの日に制定された理由として、コーヒーの需要も挙げられます。暑い夏が過ぎ、過ごしやすい気候の地域が増える日本の10月は、ホットコーヒーの消費量が増え始める時期でもあります。

コーヒーを片手に読書を楽しむ「読書の秋」や、スイーツとコーヒーのマリアージュも楽しい「食欲の秋」など、ホットコーヒーと共に秋を楽しんでほしい思いが感じられる日にもなっているのではないでしょうか

コーヒーの日にまつわるイベントは?

コーヒーの日には、コーヒーに関するイベントなどが開催されることはあるのでしょうか。ここでは、過去に開催されたものや今後実施予定のコーヒーに関するイベントの概要、コーヒーにまつわるほかの日などをご紹介します。

世界各地でさまざまなイベントが開催される

コーヒーに関するイベントは、国内外を問わずさまざまな地域や時期に開催されています。国際コーヒーの日が制定された時期が2015年と最近であるため、それ以前に各国で制定されていたコーヒーの日にイベントが開催されることも多いようです。特にオーストラリアのメルボルンで毎年開催されるコーヒーエキスポは、世界最大級のコーヒーイベントともいわれており、2023年は8月17~19日開催となっていました。

2025年4月現在、国内で開催予定のコーヒーイベントとしては「SCAJ 2025」が挙げられます。SCAJ 2025の正式名称は「SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビション 2025」で、参加国40以上、来場数5万人以上となるアジア最大のスペシャルティコーヒーイベントの1つです。

SCAJは「日本スペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Japan)」の頭文字を取ったもので、スペシャルティコーヒーの啓蒙や普及を目的に、2003年に設立された協会で、コーヒーマイスターの資格講座を実施している団体としても知られています。

SCAJ 2025の開催概要は以下の通りです。

SCAJ 2025開催概要

・開催日:2025年9月24~27日

・開催場所:東京ビッグサイト

・公式サイトは こちら

当日はさまざまなコーヒーブランドやコーヒー飲料、コーヒーマシンメーカーが出展するほか、アイスクリームやスイーツなども出展対象となっており、毎年賑わいを見せる大きなイベントとなっています。

ほかにもある?コーヒーにまつわる日

コーヒーに関わる日は10月1日以外にもたくさんあることをご存じでしょうか。コーヒーにまつわる日についても、以下でいくつかピックアップしてご紹介します。

 

・ブルーマウンテンコーヒーの日:1月9日

1967年に日本がブルーマウンテンコーヒーの輸入をした際、ジャマイカから最初の貨物船が出発した日が1月9日であったとされており、これを記念してジャマイカコーヒー輸入協議会によって制定されたのがブルーマウンテンコーヒーの日です。

 

・エスプレッソコーヒーの日:4月16日

1906年4月に開催されたミラノ万博において「エスプレッソコーヒー(Caffe Espresso)」という表記がはじめて紹介されたことを記念して制定された日です。「イタリアエスプレッソデー」と呼ばれることもあります。

 

・コーヒー牛乳(珈琲牛乳)の日:4月20日

コーヒー牛乳の元祖と呼ばれる商品が日本で発売された1923年4月20日を記念して制定された日です。

  

このように、コーヒーに関連した記念日は国内だけでもたくさんあります。コーヒーを身近に感じられる日として、コーヒーの日やコーヒーにまつわる日をカレンダーにメモしておくのもよいかもしれません。

コーヒーの日を知ることでもっとコーヒーを楽しもう

コーヒーの日は、全日本コーヒー協会が制定したコーヒーの記念日で、日本では10月1日となっています。世界的なコーヒーの日である「国際コーヒーの日」も10月1日ですが、日本のコーヒーの日の方が歴史は長く、世界に先駆けて30年も前からコーヒーの日を制定していました。

コーヒーの日が近づくと、世界各国で様々なコーヒーに関するイベントが開催されます。国内ではアジア最大のスペシャルティコーヒーイベントであるSCAJ のカンファレンスエキシビジョンも毎年開催されており、過ごしやすい秋の時期にホットコーヒーを楽しむよい機会となっています。

コーヒーの日以外にも、エスプレッソコーヒーの日やカフェオレの日など、年間を通してコーヒーにまつわる記念日があるため、楽しいコーヒータイムのきっかけにしてみるのもおすすめです。

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