炭酸コーヒーとは?歴史や味の特徴、作り方やアレンジ方法を紹介

ミルクやキャラメル、アイスクリームなどを加えたコーヒーメニューは多いですが、炭酸コーヒーと呼ばれるコーヒーがあることをご存じでしょうか。炭酸コーヒーとはどんなコーヒーなのか、味や作り方などについて知りたい方も多いでしょう。

この記事では、炭酸コーヒーの歴史や味の特徴に加え、基本の作り方やアレンジレシピなどについてわかりやすく解説しています。炭酸コーヒーと相性の良いメニューやぴったりのシーンについてもご紹介していますので、コーヒーを楽しむ際のヒントとしてお役立てください。

炭酸コーヒーとは

まずは、炭酸コーヒーとはどのようなコーヒーなのか、歴史や種類について解説します。

炭酸で割ったコーヒーのこと

炭酸コーヒーとは、文字通り炭酸で割ったコーヒーのことをさします。「コーヒーソーダ」「スパークリングコーヒー」などと呼ばれることもあります。日本では近年見かけることが増えてきましたが、炭酸コーヒーの歴史は意外に古く、日本ではじめて発売されたのは1950年代であったといわれています。

炭酸コーヒーの種類

炭酸コーヒーには、以下のような種類があります。

<ナイトロコーヒー>

ナイトロコーヒーとは、専用マシンで、コールドブリューコーヒーに窒素ガスを加えて作る炭酸コーヒーのことです。コールドブリューコーヒーとは、お湯ではなく水で抽出したいわゆる「水出しコーヒー」のことで、すっきりとした水出しコーヒーと窒素ガスによるクリーミーな泡が特徴的なコーヒーとなっています。

<エスプレッソトニック>

エスプレッソトニックとは、エスプレッソコーヒーをトニックウォーターで割った飲み物です。ビターなエスプレッソと、柑橘系の香りとシロップの甘みが爽やかなトニックウォーターのマリアージュが楽しめるコーヒーメニューとなっています。

どちらも炭酸を感じるコーヒーですが、ドリップしたアイスコーヒーと炭酸水を使ったシンプルな炭酸コーヒーに比べると、使うコーヒーや炭酸の加え方、使う炭酸飲料などが異なります。

炭酸コーヒーはどんな味?

炭酸コーヒーはどんな味がするのでしょうか。基本の味わいや楽しみ方をご紹介します。

爽やかな飲み心地が特徴

炭酸コーヒーは、炭酸の爽やかな飲み心地と、炭酸によってコーヒーの香りやコクが際立つことにより、コーヒーのおいしさがよりわかりやすく味わえるという特徴があります。

炭酸コーヒーを上手に作るとできるクリーミーな泡立ちに、コーヒーのビターで豊かな香り、リッチなコクがプラスされ、まるで黒ビールのような味わいが楽しめます。

アレンジ次第でヘルシーなドリンクとしても楽しめる

炭酸コーヒーはシンプルにノンシュガーで楽しむこともできますが、適量の果汁やシロップ、スパイスなどを加えることで、甘さ控えめのさっぱりとしたソーダとして楽しむことが可能です。

「炭酸飲料は飲みたいけど、砂糖は控えたい」「さっぱりとしたヘルシーなドリンクが飲みたい」「アイスコーヒーをアレンジしたい」といった場合に、炭酸コーヒーはぴったりです。

炭酸コーヒーの作り方

炭酸コーヒーは市販のものもありますが、自宅で作る方がアレンジしやすいのでおすすめです。炭酸コーヒーの基本のいれ方について以下にご紹介します。

基本の作り方

炭酸コーヒーの作り方はとても簡単で、炭酸水1に対してアイスコーヒー2~3程度の割合で割るだけで、おいしい炭酸コーヒーの出来上がりです。

炭酸水は強炭酸のものを使い、陶器のカップへ注ぐとクリーミーな泡が作りやすくなります。

炭酸コーヒーを作る際のポイント

炭酸コーヒーを作る際のポイントは、アイスコーヒーの濃度によって好みの味へ調整することです。お湯で抽出したコーヒーを氷で急速に冷やす急冷法で作ったアイスコーヒーならしっかりとした味わいになり、水で抽出した水出しコーヒーを使うと、すっきりと飲み易い味わいになります。リキッドコーヒーも、ゴクゴク飲める味わいで炭酸コーヒーにおすすめです。苦みが少ないコーヒーを選んだ方が、飲みやすい炭酸コーヒーになるでしょう。

炭酸コーヒーのアレンジ方法

基本の炭酸コーヒーの作り方がわかったところで、よりおいしく楽しめるアレンジ方法もいくつかご紹介します。

果汁やジュースを入れる

炭酸コーヒーに果汁やジュースを入れることで、フルーティな甘さが楽しめるドリンクになります。コーヒートニックのような味わいを楽しむなら、ライムやオレンジなどの柑橘類がおすすめです。はちみつやシロップを加えたり、サイダーやレモネードベースを使ったりしてもおいしくアレンジできるでしょう。さっぱりと飲みたい場合は、炭酸の割合を増やすのがポイントです。

◇ コーヒートニックの作り方について詳しく知りたい方はこちら

グレナデンシロップと呼ばれる、ざくろのシロップと炭酸、アイスコーヒーを使って作る「カフェグルナディーヌ」もおすすめのアレンジコーヒーです。

◇ カフェグルナディーヌの作り方はこちら

リキュールを加えてコーヒーカクテルに

炭酸コーヒーにリキュールを加えて、風味豊かなコーヒーカクテルとして楽しむのも、おすすめの飲み方の1つです。

炭酸とコーヒーをベースにしたカクテルの種類は意外と多く、代表的なものには以下が挙げられます。

<カフェトロピカーナ>

アイスコーヒーにラム酒、炭酸、シロップなどを加えて作る、ちょっと大人なコーヒーカクテルです。お好みでミントの葉などを添えてもおいしく楽しめます。

◇ カフェトロピカーナの作り方はこちら

<スパークリングカフェ>

アイスコーヒーにメープルシロップと炭酸、キルシュワッサーと呼ばれるスピリットを加えて作る、爽やかな飲み心地が特長のドリンクです。

◇ スパークリングカフェの作り方について詳しく知りたい方はこちら

炭酸コーヒーと相性の良いメニューは?

炭酸コーヒーと相性の良いメニューについてもご紹介します。

炭酸コーヒーはメニューを選ばず楽しめる

さっぱりとした炭酸コーヒーは、意外とメニューを選ばず楽しむことができます。肉料理やチーズを使った濃厚なメニューに合わせると、口内がさっぱりと爽やかになり、食べやすくなります。

シナモンやカルダモンなど、スパイスを使ったメニューと合わせるのも、料理とコーヒーの香りのハーモニーが味わえるのでおすすめです。

炭酸を多めにすれば、コーヒーとスパークリングウォーターの中間的な存在として、食事中でも楽しめるでしょう。

炭酸コーヒーと相性の良いスイーツ

果物やゼリーなど、フレッシュでフルーティなスイーツには、果汁やトニックウォーター、リキュールなどでアレンジした炭酸コーヒーを合わせてみましょう。シンプルな炭酸コーヒーには、ドライフルーツやナッツ、チーズケーキなど濃厚なスイーツがおすすめです。バターを効かせたシンプルなパンケーキも相性が良く、コーヒーとスイーツのどちらも進む組み合わせとなります。

炭酸コーヒーがぴったりなシーン

以下のようなシーンにも、炭酸コーヒーがぴったりです。

気分転換したい時

ホットコーヒーやアイスコーヒー、カフェオレなどの選択肢の中に炭酸コーヒーがあると、いつもとは違ったコーヒーの味わいでちょっとした気分転換になるでしょう。

お風呂上り、スポーツの後など

喉が渇いた時にゴクゴクとさっぱり飲める炭酸コーヒーは、お風呂上りや軽いスポーツの後など、喉を潤したい時にもおすすめです。コーヒーよりも炭酸の割合を多くして、微炭酸にするとより飲みやすくなるでしょう。

お酒が苦手な方用に

黒ビールのような見た目と味わいを持つ炭酸コーヒーは、お酒が苦手な方でも楽しめるノンアルコールドリンクにもぴったりです。おもてなしやパーティーなどで提供してみましょう。

炭酸コーヒーにおすすめのコーヒー 

キーコーヒーオンラインショップでは、炭酸コーヒーに合う以下のような商品をラインアップしています。炭酸で割る以外の飲み方でも楽しめる上質なコーヒーばかりをピックアップしていますので、お気軽に試してみてください。

◇ 香味まろやか水出し珈琲はこちら

◇ 水洗式のエチオピアモカを100%使用した本格水出し珈琲はこちら

◇ トラジャブレンド ノワール 粉 125gはこちら

◇ カフェオレベースはこちら

キーコーヒーのコーヒー教室動画コンテンツのご紹介

キーコーヒーでは、コーヒー教室講師監修のコーヒーに関する動画コンテンツをご紹介しています。炭酸を使ったコーヒーアレンジや、おいしいコーヒーのいれ方などがわかりやすく、動画を見ながら自宅で本格的なコーヒーをいれる際の参考にしてみてください。

◇ 炭酸を使ったコーヒーアレンジレシピの動画「エイド系ドリンク」はこちら

◇ 炭酸を使ったコーヒーアレンジレシピの動画「夏におすすめアレンジコーヒー」はこちら

爽やかな炭酸コーヒーを試して気分転換してみよう

炭酸コーヒーとは、アイスコーヒーを炭酸で割った飲み物のことで、炭酸の爽やかさとコーヒーの香りやコクの両方が楽しめるアレンジコーヒーの1つです。シンプルに炭酸水で割るのはもちろん、果汁やシロップ、リキュールなどを加えてアレンジするのもおすすめ。休憩時間や仕事の合間に、爽やかな炭酸コーヒーで気分転換してみましょう。