カフェのメニューでよく見かける「カフェモカ」とは、どのような飲み物なのでしょうか。特徴や作り方など、改めて聞かれるとわからないところも多いものです。
ここでは、カフェモカとはどんな飲み物なのか、カフェラテやマキアートとの違いやおいしい飲み方、アレンジレシピなどについてご紹介します。
Contents
カフェモカとは
甘さと苦みの両方を楽しめる飲み物として人気があるカフェモカは、どのように作られるのでしょうか。コーヒー豆の「モカ」やカフェラテ、マキアートとの違いについても見ていきましょう。
エスプレッソコーヒーがベースの飲み物
カフェモカとは、エスプレッソコーヒーをベースにミルクとチョコソースを使った飲み物のこと。エスプレッソコーヒーと泡立てたフォームドミルクを3：7の割合で注ぎ、最後にチョコレートソースをかける作り方が一般的です。
ちなみに、エスプレッソコーヒーはイタリア生まれのコーヒーで、エスプレッソマシンと呼ばれる専用のマシンを使い、エスプレッソコーヒー用に細かく挽いた豆を使って抽出したコーヒーです。
エスプレッソコーヒーはそのまま飲むほか、カフェモカやカフェラテ、マキアートのベースとしても使われます。イタリアはもちろん、フランスやアメリカなど、欧米で広く飲まれているコーヒーです。
コーヒー豆のモカとカフェモカの違い
コーヒー豆には「モカ」と呼ばれる種類があります。モカはかつてアラビア半島にあった「モカ港」に由来する呼称で、当時モカ港から出荷されていたコーヒー豆をモカと呼んでいました。現在はイエメンとエチオピア産のコーヒーを「モカ」と呼んでいます。
モカコーヒーは歴史の古いコーヒー豆のひとつで、フルーツや花、カカオなどを連想させる香りと甘みが特徴です。そのモカコーヒーの風味に似せる為、ミルクとチョコを使ったのがカフェモカの始まりだといわれています。
また、カフェモカはイタリア生まれではなくアメリカ生まれの飲み物である点も特徴の1つです。アメリカのシアトル系カフェと呼ばれるカフェでは、カフェモカをはじめとするエスプレッソコーヒーをベースにした飲み物の提供が人気となり、現在では欧米のみならず、世界中で広く親しまれています。
カフェモカとカフェラテ、マキアートとの違い
カフェモカとカフェラテ、マキアートはいずれもエスプレッソコーヒーをベースに、ミルクを合わせて作る点は同じですが、ミルクの配分やトッピングなどが微妙に異なります。
カフェモカはエスプレッソコーヒーにフォームドミルクとチョコレートソースを合わせるのに対し、カフェラテとマキアートはフォームドミルクのみを使います。それぞれの一般的な配分は以下の通りです。
《カフェモカ》
エスプレッソコーヒーとフォームドミルクが3：7の割合＋チョコレートソース
《カフェラテ》
エスプレッソコーヒーとフォームドミルクが１：4の割合
《マキアート》
エスプレッソコーヒーとフォームドミルクが3：1の割合
カフェモカとカフェラテは、エスプレッソコーヒーよりもミルクの方が多く、マキアートはエスプレッソコーヒーの方が多くなります。
カフェラテとマキアートはイタリア発祥、カフェモカはアメリカ発祥である点も違いの1つといえるでしょう。
カフェモカのおいしい飲み方
カフェモカの作り方や特徴がわかったところで、カフェモカのおいしい飲み方についてもご紹介します。
難しいルールはなく自由に楽しめる
カフェモカの飲み方に、特に難しいルールや作法などはありません。基本の作り方はあるものの、チョコレートソース以外のトッピングなども自由に楽しめるのがカフェモカの魅力です。
様々なトッピングやチョコの種類を変えるなど、好きなアレンジで苦みや甘みを調節して自分好みのカフェモカを楽しんでみましょう。
カフェモカのおすすめトッピング
カフェモカのおすすめトッピングには、以下のようなものが挙げられます。
・チョコレートソース
正統派のカフェモカを楽しみたい時に使います。たっぷりトッピングしてチョコの風味を楽しむのもよし、好みの配分を探すのもよし。様々な種類のチョコレートソースを用意して、苦みや甘みの違いを飲み比べてみるのもよいでしょう。
・削ったチョコレート
アイスカフェモカには、薄く削ったチョコをトッピングしてもよいでしょう。見た目にも可愛らしく、口に入れてゆっくり溶かしたり、溶ける前の固さを楽しんだりするのもおすすめです。
・ココアパウダー
チョコソースや削ったチョコと合わせることで、お店で出されるようなカフェモカを楽しむことができます。甘みのないココアパウダーを使えばちょっと大人な苦みを感じる味わいに、甘みのあるココアパウダーならコクとまろやかさが楽しめます。
シナモンやクローブ、カルダモンなど、甘い香りがするスパイスなら香り高いカフェモカが楽しめます。
・ナッツ類
くるみやカシューナッツ、クラッシュまたはスライスアーモンドなどのナッツ類を浮かべるのもおすすめです。見た目が可愛らしいだけでなく、ナッツの濃厚な香ばしさがカフェモカの甘みとコクにマッチした、満足感のある1杯になるでしょう。
・フルーツ類
スライスしたリンゴやバナナなど生のフルーツはもちろん、レーズンやオレンジピールといったドライフルーツのトッピングもぴったりです。
・生クリーム
ミルクの上に生クリームを絞ってからチョコソースやココアパウダーなどをトッピングすれば、飲みごたえのあるデザートドリンクになります。アイスカフェモカならアイスクリームをトッピングするのもおすすめです。
カフェモカにぴったりのシーンは？
エスプレッソコーヒーにミルクとチョコが濃厚なカフェモカはおやつタイムにぴったりです。十分甘みがあるため、スイーツがなくてもカフェモカ単体でも楽しめますが、一緒に食べるならプレッツェルやクッキーなどのシンプルな焼き菓子がおすすめです。
このほかにも
- ・食欲が湧かない日の朝食代わりに
- ・チョコレートを楽しみたい
- ・カフェラテやエスプレッソコーヒーのアレンジや味変をしたい
といったシーンにもカフェモカはおすすめです。
カフェモカの作り方とアレンジレシピ
カフェモカの基本の作り方とアレンジレシピについてご紹介します。
カフェモカの基本の作り方
カフェモカはエスプレッソコーヒーをベースに作ります。エスプレッソコーヒーの抽出は専用マシンが必要となります。カフェモカの基本的な作り方は以下の通りです。
［用意するもの］
エスプレッソコーヒー 30ml
フォームドミルク 70ml
チョコソース 適量
［作り方］
- 1.あらかじめカップの底にチョコレートソースを適量入れる
- 2.エスプレッソを30ml抽出し、泡立てたフォームドミルクを作る
- 3.エスプレッソコーヒー、ミルクの順に注ぎ、最後にチョコレートソースを適量かけたら出来上がり
カップの底に忍ばせたチョコソースが、最後のひと口までチョコの風味を楽しめるアクセントとなります。
アイスカフェモカの基本の作り方
夏は冷たいアイスカフェモカを楽しんでみましょう。アイスカフェモカの基本的な作り方は以下の通りです。
［用意するもの］
エスプレッソコーヒー 30ml
ミルク 70ml
氷 適量
チョコソース 適量
［作り方］
- 1.エスプレッソコーヒーは抽出したらあらかじめ冷やしておく
- 2.グラスにチョコソースを適量垂らしてミルクを注ぎ、よく混ぜる
- 3.氷を入れてエスプレッソコーヒーをゆっくりと注ぎ入れたら出来上がり
削ったチョコや生クリーム、ココアパウダーなどでトッピングを楽しみましょう。氷の代わりに凍らせたエスプレッソコーヒーを使うのもおすすめです。
カフェモカのアレンジレシピ：ホワイトカフェモカ
ホワイトカフェモカは、チョコの代わりにホワイトチョコを使ったカフェモカです。ホワイトカフェモカの作り方は以下を参考にしてみてください。
［用意するもの］
エスプレッソコーヒー 30ml
フォームドミルク 70ml
削ったホワイトチョコ 適量
［作り方］
- 1.ホワイトチョコは細かく刻んでおく
- 2.エスプレッソを30ml抽出し、泡立てたフォームドミルクを作る
- 3.エスプレッソコーヒー、ミルクの順に注ぎ、最後にホワイトチョコをトッピングしたら出来上がり
ホワイトチョコの雪が積もったような可愛らしいカフェモカが楽しめます。お好みでドライフルーツやナッツ、ココアパウダーをトッピングするなど、お気に入りのアレンジを見つけてみましょう。
カフェモカのアレンジレシピ：ココアカフェモカ
基本のカフェモカで使用するミルクをココアに代えて作ります。ココアカフェモカの作り方は以下の通りです。
［用意するもの］
エスプレッソコーヒー 30ml
ココア 70ml
ホイップクリーム 適量
［作り方］
- 1.エスプレッソコーヒーを抽出し、ココアを作っておく
- 2.ココアとエスプレッソコーヒーをカップに注ぐ
- 3.ホイップクリームを添えたら出来上がり
ミルクの代わりにココアを使うことで、より香り高い仕上がりとなります。ホイップクリームのまろやかさが加わった、満足度の高い1杯です。
その他ミルクを使ったアレンジレシピの紹介
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トッピングやアレンジで自分だけのカフェモカを楽しもう
カフェモカは、エスプレッソコーヒーにフォームドミルクとチョコソースを加えて作るアメリカ生まれのコーヒーアレンジです。香り高いモカコーヒーの味を表現するために作られたといわれています。カフェモカの飲み方には特に決まりはなく、トッピングなど自由にアレンジして楽しめる点が魅力の1つ。自分だけのお気に入りアレンジを見つけて、色んなシーンでカフェモカを楽しみましょう。
