キーコーヒー株式会社（本社：東京都港区、社長：柴田　裕）のグループ会社である台湾キーコーヒー株式会社（本社：台北市、董事長：川股　一雄）は、「KEY COFFEE 台北大葉高島屋店」を、9月4日（金）にリニューアルオープンします。

　同店は、台北市北郊に台北大葉高島屋が開業した1994年にオープンして以来、台湾におけるKEY COFFEEブランドの発信拠点として、多くのファンに愛されています。近年台湾では高品質なコーヒーを深煎りで楽しむセカンドウェーブと農園や産地の個性を楽しむサードウェーブのトレンドが同時に起こり、コーヒー市場は活況を呈しています。これからもKEY COFFEEブランド及び日本のコーヒー文化をより多くの人々に伝えるために、店舗面積を従来の約1.5倍に増床し全面改装を実施しました。
　店頭の物販では、キーコーヒーを代表する「トアルコ トラジャ」や「氷温熟成^®珈琲」をはじめ選りすぐりのコーヒー豆をラインアップしました。また、同店オリジナルの「台北大葉高島屋店限定ブレンド」やキーコーヒー創業100周年を記念した『百周年記念珈琲』も期間限定で販売します。併設するカフェスペースは、席数を増やし（36席→51席）、オーダーを受けてからサイフォンもしくはハンドドリップで抽出して提供する人気のコーヒーメニューに加え、時間帯や季節ごとに楽しめるバラエティー豊かなドリンク、フードメニューを取り揃えています。
　キーコーヒーは、次の100年もコーヒーに関する全てに情熱を注ぎ、おいしいコーヒーに出合う感動を絶えず提供していくことに取り組んでまいります。

　1930年代、創業者の柴田文次は、コーヒー一貫企業への思いを実現させるべく、台湾においてコーヒー栽培事業を進めました。農園の開拓は困難を極めましたが、最終的に当地で収穫されたコーヒーは米国の著名な鑑定家に高い評価を受け、日本にも出荷されるまでになりました。しかし、第二次世界大戦の激化によって農園の維持は困難になり、終戦とともに全てを手放すこととなりました。

　2016年、現社長の柴田が台東の農園跡地を視察した際、当時栽培されていた1本のコーヒーの樹が「百年珈琲樹」と名づけられ、奇跡的に残されていることがわかりました。当社は地元行政とも連携し、そのコーヒーの樹及びその周辺を、台湾のコーヒー文化の原点となった地として未来に受け継いでいくために、整備、保存していくこととしました。2019年、同地にて記念式典が開催され、日本からは社長の柴田が出席しました。地元の住民をはじめ、台東県長や地元議員、マスコミが集まり現地でも注目を集めたこの式典は、100年の歴史を今に伝え、次世代に継承していくべく互いの絆を確かめ合う機会となりました。
　これを機に、100周年を迎える2020年を超えて、当社が有する日台の拠点において、お互いのコーヒー文化の発信を進めていきます。