KEYTIMES

SPECIAL AMBASSADOR
Bisen Aoyagi 青柳 美扇 | 書道家
2023.10.02

子どもの頃から身近な存在だった
「和文化」と「コーヒー」

躍動感あふれるダイナミックな書道パフォーマンスで観客を魅了する、書道家の青柳美扇さん。書道を始めたきっかけや作品制作にかける思い、ひとり時間の過ごし方などを3回のシリーズでお送りします。第1回は、書道との出会いと幼少期のコーヒーの思い出について語っていただきました。

祖母の影響で4歳から書の道へ

書道を始めたのは4歳の頃。きっかけは、大好きなおばあちゃんの影響です。着物を仕立てる和裁の先生をしていた祖母は、書道や茶道、生け花など、さまざまな和文化に精通している人でした。

おばあちゃん子だった私にとって、祖母のいる和室が遊び場。いつもきれいに着物を着て、お花を生けたり、お茶をたてたり、書をたしなんだりする祖母のおかげで、自然と和文化に親しんでいきました。
なかでも書道は、一緒に書いていると「すごいね、上手だね」と褒めてもらえるのがうれしくて、どんどん好きになっていきました。


書道パフォーマンスとの出会い

その後、書道のお教室に通いながら、高校まで過ごしました。大好きな書道をもっと勉強したいと思い、高校卒業後は書道専攻のある大学に進学。書道文化や作品制作の技法など、専門的な学びを深めていきました。

人生の転機は大学2年生のときに訪れます。元気だけが取り柄(笑)だった私に、書道部の部長をやってみないか?と声が掛かったのです。

当時、書道部は人数が少なくて廃部寸前……。書道の魅力をもっとたくさんの人に伝えるにはどうしたらいいかと考え、「書道パフォーマンスをやろう!」と決意しました。
そのとき私は19歳。それ以来、大切な活動として書道パフォーマンスを続けています。

同じ頃、映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』(2010年公開)が話題になって書道パフォーマンスが認知され始め、今では一般の方に広く知られるようになったのは嬉しいですね。私は2022年から「書道パフォーマンス甲子園」のアンバサダーも務めさせていただいています。私の大切なルーツとなった活動に、書道家として、今こうして携われるのはとても光栄なことだと感じています。


思い出はコーヒーの香りと共に

和文化と同様に、コーヒーも小さい頃から身近な存在でした。なぜかというと、母が昔、喫茶店をやっていたから。

母は、豆やドリップにとてもこだわってコーヒーをいれるんです。だから私もコーヒーの香りが大好きになりました。挽きたての豆や開封したばかりのコーヒーの袋に顔を近づけては思いっきり息を吸い込み、子どもながらに「あぁ、いい香り!」なんて言っていたのを覚えています。

今、母は、私の仕事をいちばん近くで支えてくれる大切な存在です。衣装の着付けや筆の準備などのサポート役として、国内外のイベントにいつも同行してもらっています。
海外のホテルに滞在するときは、「この産地の豆はちょっと酸味が強いね」なんて言いながら、二人でコーヒータイムを楽しんでいます。


次回予告

第2回は、挑戦を続ける美扇さんの原動力や、地道な日々のお稽古に欠かせないコーヒーのお話などをご紹介します。
ご期待ください!

青柳美扇/書道家・アーティスト

1990年大阪生まれ。世界10ヵ国以上で書道パフォーマンスを披露。
伝統と革新をモットーに大好きな書道を通してさまざまな書表現を行っている。
世界遺産高野山「宗祖弘法大師御生誕1250年記念大法会」席上揮毫・作品奉納「国立競技場」貴賓室作品をはじめ、CAPCOM「モンスターハンターライズ」、手塚治虫原作「どろろ」など筆文字を担当。
TBS「情熱大陸」出演。
2022年より「書道パフォーマンス甲子園」アンバサダー就任。
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