コーヒーという情熱

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コーヒーの未来を考える

2025.10.27

インタビュー

KEY'S CAFÉがつなぐ街のコミュニティ~地域活性化に向けた思いを胸に~

ショッピングの合間やランチなど、ほっと一息つきたいときに便利な街のカフェ。今回はキーコーヒーが全国に展開している「KEY'S CAFÉ」に込められた思いとその役割を担当者にインタビューしました。

「こだわりのコーヒー」と「安らぎの空間」を提供したい

事業本部 販売推進部長

徳永大輔

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―――「KEY'S CAFÉ」とは何ですか?
 
 “Casual But Authentic ~ひと味ちがう、ひとときを~”をコンセプトとしたパッケージカフェです。
 キーコーヒーこだわりのコーヒーや季節限定のドリンク、地域の特産品を活かした店舗ごとに異なるオリジナルメニューなどを提供。北海道から沖縄まで全国に60店舗以上を展開し、商業施設からホテル、市役所や病院まで、さまざまなロケーションに出店しています。

 

パッケージカフェとは

開業に必要なノウハウや機材を、キーコーヒーがひとまとめのパッケージで提供し、ローコスト(加盟金・ロイヤリティ不要)で出店可能な新スタイルのカフェ。
また店舗で提供するメニューもパッケージ化。1からメニューを考案する必要がなく、スピード感のある出店を可能としている。

―――“キーコーヒーが手がけるカフェだから”の、コーヒーへのこだわりを教えてください。
 
 「KEY'S CAFÉ」では、「氷温熟成®珈琲」というコーヒーを提供しています。
 「氷温熟成®珈琲」とは、焙煎前のコーヒー生豆を0℃以下の「氷温域」と呼ばれる温度帯で一定期間熟成させたコーヒー。氷温熟成という工程を施すことによって、焙煎するときの加熱ムラがなくなり、透明感のあるまろやかなコーヒーになります。さらにポイントなのはネル(布)フィルターを使用していること。優れた伸縮性やメッシュ構造を持つネルフィルターは、コーヒーにコクを出しやすいという特性があります。「KEY'S CAFÉ」のコーヒーはその特性を活かし、口当りがなめらかで独特のコクがありつつ、透明感のあるすっきりとしたおいしさに仕上げています。氷温熟成の「透明感」とネルフィルター抽出の「コク」の組み合わせという手間暇かけた「氷温熟成®珈琲」は、他店にはない「KEY'S CAFÉ」のこだわりが詰まった特別なコーヒーです。

 

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“地域活性化”を実現するために

―――店舗設計にもこだわりがあると伺いました 


 そうなんです。「KEY'S CAFÉ」全店で共通する外観・内装のコンセプトは「お客様がくつろげる落ち着いた雰囲気と優しい空間」。目まぐるしく変化する日常において、「KEY'S CAFÉ」を利用するときはお客様にとって心安らぐ時間であってほしいという想いがあります。そのため、木目調のデザインと温かみのある色使いを心掛けています。
 併せて、店舗の立地やオーナー様のご意向を活かした“デザイン設計”を重視。全国どこでも同じ外観・内装ではなく、地域の特徴や建物の雰囲気にマッチした、その店舗ならではの個性や魅力を打ち出すようにしています。
地域によってお客様の層も異なりますので“空間設計”も変えています。例えば、ファミリー層が多い店舗では通路幅を広くしてベビーカーで通行しやすくしたり、低めのソファ席を設ける、お子様用の絵本を用意するなどの工夫をしています。¬7月にスーパーマーケット併設店としてオープンした「KEY'S CAFÉ イオンスタイル八戸沼館店(青森県八戸市)」では、“普段使いしているスーパーに子連れでもゆっくりできるスペースができてうれしい”という声をいただいています。

 

 

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「KEY’S CAFÉ 沖縄なかがみ西病院店」
地元の方々に愛着を持っていただきたいという想いから、沖縄らしく石垣をあしらった外観に

 

 

「KEY’S CAFÉ 福島双葉店」
糸の製造工場内に併設された同店。工場のデザインを崩さないよう白基調の配色を使用

 

 

―――こうしたこだわりの数々が利用者の“くつろぎの空間”を演出しているんですね。 


 「KEY'S CAFÉ」の出店エリアは観光地、住宅街、商業施設内、高速道路のSA(PA)などさまざまです。そのためショッピングの合間や通勤・通学時はもとより、近隣の方々のランチ会や地域住民のコミュニティスペースとしても幅広くご利用いただいています。

 このように各店舗が地域に根差した外観、内装になっており、お客様が集う場所として地域活性化に貢献しています。

 

 

―――店舗ごとに異なるオリジナルメニューが好評と伺いました
  

 地域密着型の立地特性を活かし、普段使いはもちろん旅行で訪れた方にも楽しんでもらえるよう地域の特産品を使ったメニューを提供しています。例えば、「鳥取県」の店舗では県の名産品である「二十世紀梨」の果汁を使用したドリンクやスイーツメニューを、「岐阜県」の店舗では地元飛騨のブランド和牛「飛騨牛」をぜいたくに使用したフードメニューをラインアップしています。

 

 

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老若男女問わず愛される店舗へ

―――「KEY'S CAFÉ」の今後の目標について教えてください。
  

 キーコーヒーは、2030年のありたい姿として『珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー』を掲げ、喫茶文化の継承と持続可能なコーヒー生産を実現する事業活動を行っています。前述の通り「KEY'S CAFÉ」では、全国各地の地域特性を取り入れつつ、カジュアルながらも妥協を許さない、こだわり抜いた店舗を展開をしています。「氷温熟成®珈琲」を基軸に、「KEY'S CAFÉ」ならではのスイーツや食事メニューをより多くのお客様に心ゆくまで楽しんでいただきたいという想いがあります。
 そんな、地元ならではの魅力を持つ「KEY'S CAFÉ」を幅広い地域の、年齢層の生活者の方々にご利用していただくことで、地域のコミュニティが活性化する。そんな地元ならではの魅力ができれば幸いです。こうした積み重ねが「喫茶文化継承」の取り組みにもつながると考えています。「KEY'S CAFÉ」は2028年3月末までに100店舗を目指し、各店が生活者の皆様にとって身近な存在となるよう努めます。

 

 

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