コーヒーという情熱

コーヒーは温度で味が変わる?おいしく飲むための温度やいれ方を紹介!

2025.02.20

豆知識

コーヒーは温度で味が変わるのでしょうか。おいしく飲むための温度やいれ方についてご紹介します。

コーヒーはお湯の温度で味が変わるのか

コーヒーを抽出する際に使用するお湯の温度によって、コーヒーの味は変わるのでしょうか。ケースに分けてご紹介します。

コーヒーは抽出するお湯の温度によって味が変わる

コーヒーには、高温で抽出される成分と、低温で抽出される成分があります。そのため、使うお湯の温度によって味が変わることがあります。

高温で抽出されると香り高く、しっかりとした飲み応えのある味わいとなりますが、バランスよく抽出するのは難しいものです。

低温で抽出されると、甘い香りや柑橘系の酸味傾向の味わいとなりますが、出来上がりはややぬるくなります。

コーヒーの抽出に使うお湯の温度が高過ぎたり、低過ぎたりする場合には味わいにどのような傾向が見られるのでしょうか。

温度が高過ぎる場合

お湯の温度が高過ぎると、苦みが抽出されやすくなります。香味、酸味、苦み、濃度、渋みともに強く抽出され、濃度感とメリハリがある味わいとなる一方で、後味に渋みが残る傾向もあります。

温度が低過ぎる場合

抽出に使うお湯の温度が低過ぎると、風味を引き立てる成分が抽出されにくくなってしまいます。

低温で抽出したコーヒーは酸味が際立ち、口当りがスッキリした飲み口となりますが、全体的に味が弱く、やや物足りなさを感じる傾向があるようです。

コーヒーの抽出に最適なお湯の温度は何度くらいなのでしょうか。

コーヒーにぴったりの温度はどのくらい?

ドリップする際のお湯の温度や飲み頃の温度など、コーヒーにぴったりの温度についてご紹介しましょう。

ドリップする際に適したお湯の温度は?

コーヒーを抽出する際の最適な温度は、95~90℃とされています。とはいえ、コーヒー豆の焙煎度合いや、挽き目によって最適な温度が微妙に異なる場合もあります。
 

 

お湯を沸かしてコーヒーをいれる際のタイミングとしては、お湯を沸騰させた後、気泡が落ち着いた頃が最適です。

ドリップ以外の抽出でも、95~90℃のお湯を準備するのがおすすめです。苦みが抑えられ、甘い香りや柑橘系の酸味も感じられる、バランスのよい香味と味わいとなります。

また、適度な濃度感も感じられ、クリアでやわらかい口当りになるでしょう。


8分目以上のお湯が入ったケトルを沸騰させ、熱源から下ろし、お湯の表面のボコボコの気泡が落ち着き、蓋をした位が95℃前後となります。

注ぎ始めは95℃、注ぎ終わり(3分後)は90℃程度となるため、95~90℃を目安とすることをおすすめします。保温ケトルの場合は、92~90℃位に調整するとよいでしょう。


焙煎の度合いによる温度の調整方法としては、浅煎りコーヒーの場合は味わいが酸味傾向のため、温度が高いと香り立ちが良く、温度が低いと柑橘系の酸味を楽しめます。

深煎りコーヒーの場合は、味わいが苦み傾向となるため、温度が高いとしっかりした味わいになります。苦みを抑えたい場合は、温度を低めにするとよいでしょう。


コーヒーを抽出する際の適温がわかったところで、次はコーヒーを飲む際の適温についても見ていきましょう。

ホットコーヒーの飲み頃は何度くらい?

ホットコーヒーの飲み頃の温度は70℃前後が適温といわれています。60℃より低くなるとぬるいと感じやすくなるようですが、適温と感じる温度には好みもあるため、個人差がある場合もあります。

飲み頃の目安となる具体的なコーヒーの温度は以下の通りです。

 
  • 78~75℃:いれたてのコーヒーの温度です。香りを楽しむのに最適な温度でもあります。
  • 75~70℃:いれたてから少し経ったコーヒーの温度です。コーヒーのバランスが楽しめる温度でもあります。
  • 70~65℃:ぬるいと感じる手前の温度です。コーヒーの余韻を楽しむことができます。
 

また、ホットコーヒーの温度によって飲み方に変化をつけたり、温度による違いを見つけることで、コーヒーの味をより楽しめる場合があります。
 

温度の高いコーヒーは苦みを感じやすいですが、後残りはなく、口の中でスッーと消えるいい苦みが楽しめます。少し飲みやすい温度になると酸味、甘みを感じ、ゆっくりとコーヒーを味わうことができます。

最初は熱いと感じる温度のコーヒーでも、カップの半分以下くらいまで飲み進めていくと、ぬるさや酸味を感じやすくなります。カップの底のコーヒーはぬるいですが、バランスよく抽出できたコーヒーは最後までおいしく、残り香を感じる事ができます。

このように、1杯のカップの中でも時間の経過とともに味わいが変わるので参考にしてみてください。

アイスコーヒーの飲み頃は何度くらい?

アイスコーヒーの飲み頃の温度は5℃前後といわれていますので、作り立ても5℃前後になるようにしっかり冷やすと、冷たさを長く楽しめるでしょう。
 

一般的に冷蔵庫内の温度は6~3℃の間になるように設定されているものが多いです。しかし冷蔵庫の開封は頻繁に行われることが多いため、アイスコーヒーの温度は8℃程度に保たれています。これを常温のグラスに注いだ場合、注いだ直後からアイスコーヒーの温度は若干高くなります。キンキンに冷やしたアイスコーヒーを楽しみたい場合は、グラスの中に氷を加えると冷たい状態を長く楽しめるでしょう。

また、アイスコーヒーの飲み頃の温度は、外気との温度差でも感じ方が異なります。例えば、暑い出先から戻った直後に飲む場合と、冷房が効いた室内に居続けて飲む場合とでは、おいしいと感じる温度が異なる場合があるのです。

おいしいコーヒーのいれ方

ドリップコーヒーのおいしいいれ方と急冷法でつくるアイスコーヒーのいれ方をご紹介します。

ドリップコーヒーの基本のいれ方

<用意するもの>

  • ドリッパー、サーバー
  • ペーパーフィルター
  • ケトル
  • コーヒー粉
  • 計量スプーン
  • タイマー
  • コーヒーカップ
     

<基本のいれ方>

1. 器具とカップはあらかじめお湯を入れて温めておく。

2. ドリッパーにペーパーフィルターをセットしてサーバーへ置く。

3. コーヒー粉を量り、ドリッパーに入れる。

4. 1回目のお湯を注ぐ。目安の湯量は粉量の約2倍。注ぐ直前にタイマーをスタートさせ、2分半~3分で注ぎ終わるようにする。

5. 20秒ほど蒸らす。

6. 2回目のお湯を注ぐ。目安の湯量は1回目の約2倍の量。

7. 3回目のお湯を注ぐ。目安の湯量は2回目より少なくし、3回目、4回目、5回目と徐々に湯量を少なくして注ぐ。

8. カップに注いで出来上がり。


<おいしくいれるポイント>

沸騰して気泡が落ち着いた頃を目安に、お湯の温度にこだわっていれてみましょう。1杯分のコーヒー粉の量は、10gで出来上がり量120mlを目安にします。1回目のお湯はコーヒー粉へ染み込ませるように渦を描く様に注ぎ、2回目以降はドリッパーの中心に10円玉の円を繰り返し描く様に注ぎ、粉の表面が平らになったら一旦注ぐのを止めます。中心部分が窪んできたら3回目以降注ぎます。

アイスコーヒー(急冷法)の基本のいれ方

<用意するもの>

  • ドリッパー、サーバー
  • ペーパーフィルター
  • ケトル
  • コーヒー粉
  • 計量スプーン
  • タイマー
  • グラス
  • 氷、トング


<基本のいれかた(急冷法)>

1. 器具にお湯をいれて温めておく。

2. ドリッパーにペーパーフィルターをセットしてサーバーへ置く。

3. コーヒー粉を量り、ドリッパーに入れる。

4. 基本のいれ方を参考にし、2回目は1回目と同量の湯を注ぎ、3回目、4回目、5回目と徐々に湯量を少なく注ぐ。

5. 抽出が終わったらドリッパーを外し、氷を入れて急冷する。

6. グラスへ注いで出来上がり。
 

<おいしくいれるポイント>

アイスコーヒーの場合でも、抽出する際には器具をしっかりと温めて、温度にこだわるようにしましょう。1 杯200mlのアイスコーヒーを作る場合、目安となるコーヒー粉の量は20gで出来上がり量120mlとなり、そこへ80gの氷を加えて200mlになるようにします。

香り高いアイスコーヒーを楽しむには、急冷法が一番です。香り高く抽出された熱いコーヒーを急冷することで液体の中に香りが封じ込められるからです。

コーヒーカップと温度の関係

ホットコーヒーをいれるカップの大きさや素材によってどのような温度の変化があるのかについてもご紹介します。

大きさによる温度への影響

小さなカップは容量も少ないため冷めやすいですが、大きなコーヒーカップでも時間をかけてゆっくり飲めば、後半はぬるく感じやすくなるでしょう。

背が低くて口が広く、薄手のティーカップ等は冷めやすいです。小さいカップでも、肉厚の上げ底タイプは冷めにくくなります。大きなカップでも、飲み進めた後の後半はどうしても温度が下がるため、口が広めより縦長のマグカップタイプを選ぶのがおすすめです。また、香り高いコーヒーを長く楽しむためには、あらかじめコーヒーカップを温めておくことも大切です。

なお、取っ手の付いていないカフェオレボウルは肉厚で、手で持てる位の60℃前後の温度に牛乳を温めて合わせるため、取っ手が無い仕様となっています。

カップの形状や大きさには理由があるため、それぞれ適した用途に使うのがよいでしょう。

素材による温度への影響

陶器、磁気、ガラス、ホーローなど代表的な素材の特徴や、素材による温度への影響はそれぞれ以下のようになります。
 

・陶器製

陶器製のカップは、土ならではの自然の素朴な風合いや温かみ等を感じることができるホットコーヒー向きの素材です。


・磁器製

磁器製のカップは透明感があり、繊細で滑らかな美しさがあります。コーヒー液の琥珀色を楽しむ事ができるホットコーヒー向きの素材です。


・ガラス製

ガラスのカップは保温性が高くなく、耐熱性のもの以外は高温に弱いため、ホットコーヒーに使用する場合は耐熱性のものを選んで事前の温めをしっかりと行うようにしましょう。

一般的には、ガラス製のカップやグラスは透明度も楽しめるため、アイスコーヒーに向いています。


・ホーロー製

ホーロー製は、保温性や耐熱性に優れ、においや色もつきにくいため、ホットでもアイスでも注いだ液体の温度帯を長く維持する事が可能です。しかし、高温の飲み物を入れると口元まで熱くなるため、飲む時には注意が必要です。

飲むシーンに合わせて素材やサイズを選ぶと雰囲気も変わり、いつものコーヒーの異なる一面が楽しめます。季節の変わり目などに、お気に入りの素材やカップを探してみるのもおすすめです。

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温度や抽出方法、飲み頃の温度にもこだわって、お気に入りのコーヒーを見つけてみてください。

コーヒーをいれる際は温度にこだわってみよう

コーヒーは、抽出する際に使用するお湯の温度が高温か低温かによって抽出される成分が異なります。最適な温度で抽出することでコーヒーのおいしさを最大限に引き出し、飲み頃の温度を知ることで最後までおいしく楽しむことができます。温度やいれ方、豆の味わいなどにこだわってコーヒータイムを楽しみましょう。

コーヒー教室では目的やレベルに合わせたさまざまなセミナーを開催しております。

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