コーヒーという情熱

リピート率が高い飲食店の特徴は?リピーターを増やすための方法を解説

2025.07.01

運営ノウハウ

飲食店では、新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの獲得も経営を成功させるために大切なポイントの1つです。リピート率が高い飲食店にはどのような特徴があり、リピーターが多いことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

リピート率を高める決め手や方法についてもご紹介していますので、飲食店の経営やメニューなどについて検討する際の参考としてお役立てください。

飲食店のリピート率とは

飲食店のリピート率とはどのようなものか、改めて確認していきましょう。

複数回来店してくれる顧客の割合のこと

リピート(repeat)は、英語で「繰り返し」を意味する単語で、飲食店においては再び来店されることを意味します。再来店した顧客のことは「リピーター」と呼ぶこともあります。


2度目の来店はリピートにカウントすることができますが、商材によって来店間隔が異なるため、リピートの定義にはあいまいな部分もあります。
飲食店においては2回以上の来店や、月に1度以上来店することをさす場合が多いでしょう。

リピート率が高い≒行きつけのお店があるユーザーは多い

飲食店の情報サイトを運営している「株式会社ぐるなび」が2024年に行った調査によると、20~60代の男女約2,000人のうち、半年間に複数回来店した店があると答えた人は76.9%と、7割以上にのぼることがわかっています。
 
初めて行く飲食店を利用するよりも、気に入ったお店へ複数回足を運ぶユーザーの方が多い傾向にあるようです。
 
▶参照:ぐるなびPRO『 ユーザー調査「外食でのリピート行動」 がより活発に!決め手の1位は”食べたい料理”

リピート率の計算方法

特定期間における店舗のリピート率がどのくらいかは、以下の計算式を使って求めることができます。


2回目以降の来店客数÷これまでの初回来店客数×100=リピート率
 
例えば、過去半年間のリピート率を計算する場合、2回目以降の来店客数が20人、これまでの初回来店客数が80人であった場合、リピート率は
20÷80×100 = 25となり、リピート率は25%となります。
 
ネット予約サイトなどを運営する株式会社リクルートライフスタイルが行った調査では、1週間の外食におけるリピート率の平均は77.5%となっていました。
 
▶参照:株式会社リクルートライフスタイル『 飲食店リピート実態&要因調査
 
なお、定期的に再来店してくれるリピーターの割合を求める場合は
 
特定期間内に複数回来店してくれた顧客数÷同一期間内の来店客数×100 = リピーター率

で求めることができます。
 
リピート率を高めることで、具体的にどのようなメリットが得られるのかについて、さらに詳しく見ていきましょう。

飲食店がリピート率を高めるメリット

飲食店がリピート率を高めるメリットには、以下のような点が挙げられます。

集客の労力が削減できる

飲食店を開業した際、お店の魅力を外部へ伝える宣伝や新規顧客の獲得など、集客につながる対策が重要となります。盛り付けにもこだわったおいしいメニューを開発しても、まずお客様に知ってもらい「入ってみよう」と思ってもらわなければ、注文につなげることは難しくなってしまうでしょう。


その点で、リピート率が高い飲食店の場合、メニューや価格、店内の居心地など、既にその飲食店の魅力を知って来店する顧客が多いため、集客や宣伝の手間、労力を大きく削減することができるのです。

良いレビューや口コミが拡散される

リピート率が高い飲食店の場合、そのお店を気に入ったリピーターが集客活動に協力してくれるケースも少なくありません。


「また来たい」「みんなに紹介したい」という気持ちや、お店を応援したいという理由から、口コミで友人や知人へ紹介し、実際にお店へ連れて来てくれたり、お店の魅力やよい評価などをSNSで発信してくれたりと、結果として効果的なPRになることもあります。

売上が安定しやすい

初来店の顧客が多い飲食店の場合、利益が出ていたとしても、再来店が少ない場合は売上が安定しにくくなります。


新規顧客の来店は流行や価格上昇といった外的要因に左右されやすく、お店のサービスに問題がないのに客数が減少する可能性もあるでしょう。
月間に複数回訪れる固定客が増えれば売上の見通しも立てやすく、安定した店舗経営につなげることができるでしょう。

リピート率を高める5つの決め手

先に参照した株式会社ぐるなびが2024年に行った外食でのリピート行動に関する調査結果から「リピートしたお店の利用の決め手」の上位となっているものについて詳しく見ていきましょう。

好きなメニューがある

「食べたい料理がある」を決め手に選んだ人は全体の49.4%となっており、リピートの決め手となったもっとも大きな理由となっています。


他店との差別化や人気のあるメニューの開発、既存メニューの見直しなど、リピートしたいと思われるような魅力あるメニューを提供できていることが大切となるでしょう。
 
▶関連動画:「 店舗で役立つ!メニュー動画一覧
 
▶関連記事:『 飲食店のメニュー開発で困った時に読みたいおすすめのメニュー例と考え方

価格がリーズナブル

価格がリーズナブルだと、リピートにつながりやすいでしょう。特にランチなどで1食の予算が決まっている場合には、希望の価格帯におさまっていることが重要となります。


単純に価格が安いというだけでなく、盛り付けやボリューム、使われている食材といった中身に対してリーズナブルだと感じてもらうことが大切です。コスパがよいと感じるようなメニューを目指すとよいでしょう。

自宅や勤務先から近い

自宅や勤務先から通いやすい場所にあるかどうかも、リピート率に関わる重要なポイントです。住宅街や学校周辺、駅やビジネス街、繁華街など、日常的に人が多いエリアに店舗を構えることで、リピーターを獲得しやすくなります。


ただし、そういったエリアは競合する店舗も多いため、あえて飲食店の少ない郊外で開業するのも1つの方法です。

とにかくおいしい

提供するメニューがおいしいかどうかは、飲食店にとって重要なポイントの1つといえます。


おいしいだけでなく「このお店の味付けが好き」「ここでないと食べられない」というオリジナリティがあることも、リピート率に大きく影響するでしょう。

割引やクーポンが使える

ポイントが貯められる、一定回数リピートするとドリンクサービスや割引クーポンが利用できる、といった特典もリピートの決め手として上位になっていました。


お店に通うことにお得感があると「やっぱりあそこで食べよう」とリピートしやすくなるようです。

リピート率を高めるために今すぐ試せる方法

上記で挙げた同じお店に通おうと思う決め手を踏まえ、リピート率を高めるために今すぐ試せる方法をいくつかご紹介します。

サービス提供方法の見直し

リピート率を高めるために、現在の店舗で提供しているサービスに改善するべき点がないかを見直してみましょう。


接客や店内の居心地の良さ、動線や決済方法など、お客様が快適に利用できる環境が整っているかをチェックし、必要に応じて改善しましょう。

割引、クーポンの発行

「10回来店でワンドリンククーポンプレゼント」「ポイントに応じて10%割引」など、リピーターにとってお得なサービスを始めてみましょう。


ポイントカードを作るのもよいですが、最近ではSNSのアカウントに連携して使えるクーポンなどのサービスもあります。次にご紹介しているSNS活用の1つとして、アカウントフォローで割引やプレゼントを実施するのもおすすめです。

SNSの活用

周辺の人々にお店が認知されていない場合、SNSでPRすることで新しい集客につながり、将来的なリピーターの獲得にもつながりやすくなります。


動画や画像の投稿をすればメニューのおいしさやこだわりポイントといったお店の魅力も発信でき、クーポンなどを使ってリピート率を高めることも可能です。
 
▶関連記事:『 カフェの開業・経営で利用できる!カフェの宣伝にSNSを活用しよう
 

メニューの見直し

価格が高過ぎないか、コスパがよいと思われる内容になっているか、食材や調理方法、盛り付けなど、魅力的なメニューになっているかを見直してみましょう。


「健康志向のお客様向けのヘルシーメニュー」「本格的なコーヒー」など、何かお店としてのこだわりや強みを持つことも大切です。

「クラフトオリジナルロースティング」で世界にひとつだけのコーヒーを

キーコーヒーでは、自社のノウハウを活用して、各施設/店舗様独自のオリジナルブレンドコーヒーを共同開発する「クラフトオリジナルロースティング(COR)というサービスを提供しています。
 
お店の希望やコーヒーの嗜好を丁寧にヒアリングして開発プロセスに寄り添い、コーヒーの品質管理や抽出方法までレクチャーします。
オリジナルドリップバッグコーヒーの開発も可能です。メニューの見直しや新商品開発を検討する際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 
◇ 「クラフトオリジナルロースティング」の詳細は こちら  
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◇ 導入事例: 知床第一ホテル様

メニューやサービスを見直してリピート率を高めよう

飲食店のリピート率が高まると、集客にかけるコストを抑えて売上を安定させることができるメリットがあります。リピーターがお店の宣伝をしてくれることで、新たな集客も期待できます。


リピート率の高い飲食店には、食べたいメニューやお得感などの魅力があるものです。メニューやサービスの提供方法を見直して、リピート率の向上を目指しましょう。

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