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猫カフェを開くにはどうすればいい?開業の流れや必要な資格、経営のポイントを紹介

開業方法・準備資格

可愛い猫と触れ合える点が人気の「猫カフェ」。通っているうちに「自分でも開業したい」と考えた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。猫カフェを開く場合、通常のカフェを開業する場合と流れや手続きに違いがあるのかも気になるところです。

そこで、ここでは猫カフェを経営するにあたり押さえておきたいポイントや開業時の注意点、猫カフェ経営のポイントなどについてわかりやすく解説しています。猫カフェ開業までの大まかな流れも紹介していますので、猫カフェ開業の参考にしてみてください。

猫カフェを開業する際に押さえておきたいポイント

猫カフェの開業を考えているなら、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

猫カフェと通常のカフェとの違い

猫カフェとは、店内で飼育している猫と触れ合うことを目的とした施設のこと。来店した人は猫を眺めたり軽くなでたりしながら、コーヒーやソフトドリンク、クッキーなどを楽しむことができるようになっています。店内にいる猫用のおやつやおもちゃなどが販売されているのも猫カフェの特徴です。

通常のカフェが飲食の提供をメインとしているのに対して、猫カフェは猫との触れあいがメインとなるのが一般的です。フードやドリンクも本格的なメニューを用意しているお店もある一方で、ペットボトルや市販の焼き菓子といった簡易なメニュー設定にしているところもあります。キャットタワーやトイレ、猫の食費や病気になった際の病院代など、猫にかかる経費が多い点も、通常のカフェとの違いといえるでしょう。

猫カフェでは開業時の登録申請が異なる

猫カフェを開業する際には「猫との触れあい」をメインに置くか、カフェメニューにも力を入れたいのかによって、開業時の手続きが異なります。店内調理をしない場合、飲食店の営業許可を取らなくても営業できるからです。

また、猫カフェでは動物を扱うため、店内調理の有無に関わらず「第一種動物取扱業」としての登録が必須となります。第一種動物取扱業の登録には、「動物取扱責任者」の取得も必要です。第一種動物取扱業と動物取扱責任者の取得は、各地方自治体で行います。

店内調理ができる猫カフェを開業したい場合は、これらに加えて飲食店の営業許可申請も必要です。

他の猫カフェとの差別化や開業コンセプトは明確に

猫カフェは年々増えてきており、これから猫カフェを開業して成功させるには、他店との差別化をどう成功させるかも考える必要があります。

特に近年では、犬猫の殺処分を減らす取り組みについて官民一体で推進している背景もあり、保護猫カフェや譲渡に対応する猫カフェなど、ただ猫を可愛がるだけではないお店が主流となりつつあります。

動物愛護の観点からも、猫の健康や快適な環境づくりに配慮することは、猫カフェのオーナーとして意識したいところです。猫カフェを開業するに至ったコンセプトや、他の猫カフェにはない魅力は何か、といった点も明確にしておくとよいでしょう。

猫カフェ開業時の注意点

猫カフェを開業するにあたっては、以下の点に注意するようにしましょう。

物件契約に時間がかかる場合がある

猫カフェに限らず、カフェや飲食店などを開業するには、店舗にする物件を探す必要があります。この物件探しの際に、他の業種に比べて猫カフェの開業が可能な物件探しが難航する可能性がある点に注意が必要です。

通常のカフェや飲食店と違い、猫カフェでは店内で猫を複数飼育することとなります。そのため、物件内に動物を入れることについて、大家の許可が取れない場合があるのです。

立地や間取りなど、せっかく良い物件が見つかっても、契約できない可能性があることを考慮して、以前猫カフェやペットショップだった居抜き物件を探してみるのもよいでしょう。

ニオイ対策は万全に

猫カフェには猫好きな人が多く来店するとはいえ、多くの猫を飼育するならニオイ対策はこまめに行なうようにしたいもの。衛生面や近隣への配慮からも、清掃や消毒、換気などは定期的に行い、特にトイレ清掃はこまめにすることが大切です。トラブルのリスクを回避するためにも、衛生管理は徹底して厳しく行うようにしましょう。

営業時間に注意する

猫カフェでは、営業時間に制限がある点にも注意が必要です。動物愛護法により、猫カフェの営業時間は原則として午後8時までとさだめられています。

ただし、以下の条件をすべて満たした場合には、例外的に午後10時まで猫の展示が可能とされています。

  • ・1歳以上の猫のみとする
  • ・猫の1日あたりの労働時間が12時間以内
  • ・接客フロアから休憩フロアまで猫が自由に往来できる
  • ・高齢となる11歳以上の猫に定期健診を受けさせる
  • ・猫は店舗内を自由に移動できる

法律のさだめによるだけでなく、過度の労働は猫に余計なストレスを与える原因となってしまいます。猫が体調を崩してしまわないように、水分補給やストレス解消、休憩タイムなど、営業中も猫が快適に過ごせるように配慮する必要があります。生き物を扱う責任のある仕事である点忘れることのないよう、事業に臨むようにしましょう。

近隣に動物病院を見つけておく

ワクチン接種や不妊手術などのほか、急な体調変化にも対応できる病院を見つけておくことも、猫カフェ開業では重要となります。

できれば店舗から近い場所に動物病院がある物件が望ましいですが、周辺に病院がない場合でも、連携できる病院は確保しておきましょう。

猫カフェ開業の流れ

猫カフェを開業する際の大まかな流れは以下の通りです。

事業計画書を作成する

猫カフェ開業にあたり、まずは事業計画書を作りましょう。事業計画書は、開業資金の融資を申請する際に、銀行などの金融機関へ提出する書類となります。事業計画書に記載する主な項目としては

  • ・店名、屋号
  • ・所在地住所および代表者名
  • ・猫カフェを開業する目的
  • ・猫カフェの運営方針、コンセプト
  • ・猫カフェの事業概要
  • ・収支の予想

等が挙げられます。

猫カフェのコンセプトづくりや運営方針、収益を上げてカフェ経営を成功させるための見通しなどがわかるため、融資を受ける予定がなくても、事業計画書は作成することをおすすめします。

物件の選定、資金調達

猫カフェを開業するには、手頃な物件を見つけて契約できるかどうかが重要となります。まずは契約できそうな良い物件が見つかってから、開業の手続きを進める流れがおすすめです。契約前には、念のため猫カフェ開業可能な物件か管轄の自治体へ確認してもよいでしょう。

物件契約にかかる費用や賃料とは別に、内装工事や家具、備品などの購入費用、仕入れ代や通信費などもかかってきます。自己資金は運転資金まで考え、できるだけ余裕を持たせておくことが大切です。必要に応じて融資などの資金調達も検討しつつ、初期費用は抑えるように努めましょう。

必要な資格の取得

物件探しが終わったら、動物取扱責任者や防火管理者、食品衛生責任者など、必要となる資格を取得します。防火管理者や食品衛生責任者は、講習を受けることで取得が可能です。動物取扱責任者の取得には、6か月以上の実務経験、動物看護士などの資格を保持しているなど、一定の要件が必要です。

講習の開催スケジュールは、各地方自治体へ問い合わせるか、自治体のホームページで確認します。

なお、猫カフェで店内調理を行わず、ペットボトルなど既製品のみ販売する場合は、食品衛生責任者の取得は不要です。

各種契約届出、内装工事

資格取得と並行して、物件契約や登録・申請に必要な書類を準備していきましょう。内装工事を委託する業者の選定に加え、キャットタワーや入口部分のガードなど、猫カフェに必要な設備も整えていきます。

猫カフェの開業には「動物取扱責任者」の取得と「第一種動物取扱業」の登録が必須となります。第一種動物取扱業者として登録する際、動物取扱責任者の常駐が条件となるからです。

また、店内で調理した飲食を提供する場合は「食品衛生責任者」の取得と、飲食業の営業許可申請も必要となります。

飲食店の営業許可証は、オープンする2週間前までに取得する必要があります。席数が30を超えるカフェの場合、防火管理者の取得も必要となりますが、通常のカフェよりもオープンスペースが多い猫カフェの場合、席数が30に満たなくても取っておいた方がよいでしょう。スタッフが必要な場合は、求人や面接などの採用業務も必要です。

猫の調達、PR、開業

開業の準備が整ってきたら、猫カフェで飼育する猫を調達します。猫の調達方法としては

  • ・保護猫を譲り受ける
  • ・自身の飼っている猫を勤務させる
  • ・ペットショップやブリーダーから購入する

等が挙げられます。保護猫の調達を検討する場合は、譲渡などに対応しているNPO団体などとの連携も必要です。

SNSやチラシなどを利用して開業前から積極的にPRを行い、営業許可証を入手したら開業日を確定して、猫カフェをオープンしましょう。

猫もゲストも幸せになるカフェづくりを目指そう

猫カフェの開業では、ゲストと猫との触れあいがメインとなる点が通常のカフェとは異なります。動物を扱うため、動物取扱責任者や第一種動物取扱業の登録も必要です。動物愛護の観点から保護猫譲渡への対応や、猫が快適に暮らせる環境づくりへ配慮など、しっかりとコンセプトを固めて開業することが、成功への第一歩となります。物件探しや衛生面での厳しい管理といったハードルもありますが、1つ1つをクリアして猫もゲストも幸せになるカフェづくりを目指しましょう。

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