コーヒーという情熱

より良いコーヒー豆を入手しよう!業務用コーヒー豆の仕入れ方法とは

2022.02.01

業務用コーヒー・備品

カフェを運営していくなかで、重要なポイントの一つがコーヒー豆の仕入れです。しかし、初めて仕入れる人にとっては、コーヒー豆の種類が多く、どうやって選べばいいか分からないですよね。
仕入れ業者によって、扱うコーヒー豆の種類や価格、品質なども変わります。また仕入れ業者との相性もあるので、自分の要望に応えてくれる業者を探すことが非常に重要です。
そこで今回は、満足のいくコーヒー豆を仕入れるための方法を解説していきます。

業務用コーヒーの仕入れ先を決めるには

 

 

おいしいコーヒーを提供するためには、良い仕入れ業者を決めることが大切です。

 

仕入れ業者を決める方法としては、次の4つがあります。

 

・インターネットで探す

 

インターネットのみでコーヒー豆を販売している店舗があります。直接、仕入れ業者と会わずに気軽に購入ができます。

 

会社情報や実績の表記がないお店もあるので、少しでも不安に感じることがあれば直接、電話やメールで詳しく聞いてみてください。

 

そこでしか売っていない限定品や頻繁に割引セールをしているお店もあるので確認しても良いですね。

・専門業者へ依頼する

 

コーヒー豆のみ扱っている専門業者があります。種類も豊富で相談にのってくれるお店もあります。

 

一般的なコーヒー豆も扱っていますが、特徴あるコーヒー豆を探している人や味にこだわりたい人にはおすすめです。

 

自分好みのコーヒーの味や濃さを伝えることで、より良いものを見つけることができますが、大量購入ができなことがありますので仕入れ方法の確認をしたほうが良いでしょう。

 

・有名コーヒー店で仕入れる

 

名前を聞いたことがあるようなお店で購入する方法があります。大量にコーヒー豆を扱っているため、価格を抑えて購入することができます。また、種類は豊富ではないですが品質も安定してるので、信頼できる仕入れ業者です。

 

ただし、少量では購入できないケースや実績がないと販売してくれない場合もありますので確認が必要です。

 

・知人から購入する

 

稀なケースですが、知人でコーヒー店を経営している人やコーヒー豆を扱った仕事をしている人がいれば、一度相談してみるのも良いでしょう。

 

相談もしやすいため自分好みのコーヒー豆を見つけるのにスムーズにいくでしょう。

提供したいコーヒー

 

仕入れ先業者を決めると同時に、提供したいコーヒーの味を決めることも重要です。

 

コーヒー豆には多くの種類があり、選んだ豆を抽出し飲んでみると「イメージと違った」ということもあります。数回試しただけでは、なかなか決まらず悩む人も多いでしょう。

 

豆の種類・焙煎方法・濃度調整など自分が納得がいく1杯を作るためには時間が必要です。

 

1種類ずつ購入するのではなく、数種類をお試しとして少量を購入できる仕入れ業者もありますので探してみても良いですね。

 

何種類か飲んでみて、「もう少し濃くしたい」「苦さを強くしたい」など要望を仕入れ先の業者に伝えましょう。そうすることで、コーヒー豆を何種類か提案してくれるのでスムーズに見つけることができるでしょう。

特徴のあるコーヒー

 

生産地域や育った環境によってコーヒー豆の特徴は異なります。甘みが強いものやフルーティーなもの、コクがあり味わい深いものなど様々です。

 

・ブラジル

 

苦みと酸味のバランスが良く、非常に飲みやすくスッキリした味わいです。

 

・コロンビア

 

少し甘さを感じることができ、かつコクやフルーティーさも感じることができます。

・ブルーマウンテン

 

甘み・苦み・コク・酸味のバランスが絶妙で、スッキリとした苦みと柔らかな酸味を感じることができ、同時に気品ある香りも楽しむことができます。

 

・キリマンジャロ

 

甘さや酸味を感じることができ、コクもしっかり後から味わえます。

 

・モカ

 

フルーツの香りが強く、甘みを感じやすいのが特徴です。

 

その他にも、アジアやオセアニア地域で生産されるコーヒー豆もあり、独特な味わいを感じることができます。

 

日本では馴染みが薄いコーヒー豆も扱っているお店もあるので、いろいろ試しても良いですね。

 

最近ではベトナムコーヒーが人気があります。

仕入れで気を付けておくべきポイント

 

 

コーヒー豆は、肉や野菜と同じで鮮度が重要です。

 

一度に大量にコーヒー豆を購入すると価格を抑えることできますが、使い切るのに時間がかかってしまいます。長期間保管すると鮮度が落ちてしまうため、美味しいコーヒーを提供することはできません。

 

鮮度が落ちると、コクが少なくなることはもちろんですが香りや奥深さも感じないコーヒーとなってしまいます。

 

おいしいコーヒーを提供するためにも、コーヒー豆の場合は4週間・粉の場合は2週間ほどで使い切るようにしましょう。

 

売れ残ったものを値引き品として販売していることがあるので価格が安いものには注意が必要です。その場合は鮮度が落ちている可能性があるため、仕入れ業者の人に事情を聞くか、慣れてくるまで購入するのは控えましょう。

 

お客様に「いつもおいしい」と言ってもらえるように、注意しながら購入することをおすすめします。

原価率

 

いくら高品質でおいしいコーヒー豆を購入できたとしても、利益にならなければお店は潰れてしまいます。そこで原価率をしっかり管理することが重要です。

 

原価率とは提供するコーヒーの価格に対して、完成するまでにかかった材料費の割合のことです。

 

式としては、原価÷販売価格×100=原価率で求めることができます。

 

コーヒー1杯が400円の場合、1杯10gで40円のコーヒー豆を使うとなると原価率が10%になります。

 

材料費だけで考えると、原価率が低く感じますがコーヒーを抽出するマシン代やエスプレッソで使うミルク代なども含んで価格設定をする必要があります。

 

全体バランスをみて価格の設定と購入するコーヒー豆の種類を検討するのが良いでしょう。

品質

 

おいしいコーヒーを提供するためには品質が非常に大事です。

 

品質が良くないコーヒー豆で抽出すると雑味やムラが出やすく、美味しくないコーヒーを提供することになります。

 

・豆の一部に欠けがある

 

焙煎時にムラが発生し、味に影響が出ます。

 

・豆に穴や歪みがある

 

穴は虫が食べた可能性があり、雑味が出る可能性があります。

 

・豆が変色している

 

腐食している可能性があり、雑味の原因となります。  

上記で記載している豆の状態は目視で分かることが多いです。高品質でおいしいコーヒーを作るためにもできる限り、取り除きましょう。

 

仕入れ業者と強い信頼関係があれば低品質のコーヒー豆を購入することは防ぐことができますが、最初は自ら確認をしてください。

 

同じコーヒー豆の種類と重さをインターネットで調べると一般的な相場が分かるので、購入しようとしている価格と比較をしてください。

 

安定した品質のコーヒー豆を購入できるように仕入れ業者とも関係を築くことも大切ですね。

サポートに注目してみよう

 

 

大手企業からコーヒー豆を購入する場合、お店をトータルでサポートをしてくれるところもあります。

 

コーヒー豆のアドバイスはもちろんですが、集客するための方法や他のお店との差別化を図るためのプランニング、資金繰りについてなどお店に関することをサポートしてくれます。

 

専門店のような小規模な仕入れ先の場合、コーヒー豆の種類は豊富で選択肢は増えますが、サポートまでしてくれる仕入れ業者は少ないので未経験の人や悩みがある人は検討するのも良いですね。

予算

 

コーヒー豆にはランクがあり、高額なものから安価なものまで価格も様々です。生産地や生産工程・品種などでランクが設定されています。

 

コーヒーにこだわったお店なら高級豆を使用し高価格で提供して良いですが、コーヒーの単価を低くして高級豆を使用すると赤字になるケースもあります。

 

いくら自分がおいしいと感じたコーヒー豆に出会えたとしても、価格と味を比較しなければいけません。

 

自分がどのようなお店でどのような人に向けてコーヒーを提供するか、しっかりとコンセプトを決めて購入するコーヒー豆の予算を決める必要があります。

 

価格が安くてもおいしいコーヒーも数多くあります。自分好みを見つけるためにもできる限り多くのコーヒー豆を探して、試してみてください。

仕入れ方のレクチャー

 

では、実際にどのように仕入れるかをまとめましたのでイメージしてみてください。

 

1.下記3つより購入方法を検討する(知人から購入は限定されるため除く)

 

・インターネットのみ対応している業者から購入する

 

・専門業者から購入する

 

・大手企業から購入する

 

2.コンタクトをとる

 

購入方法を決めて、実際に仕入れ業者とコンタクトをとってみましょう。

 

インターネットのみの場合はメールや問い合わせ、実店舗がある場合は直接訪問して相談してみましょう。

 

3.コーヒー豆を選ぶ

 

自分の好みがあればイメージを伝えましょう。希望するコーヒー豆がなければ人気の商品や売れ筋を聞いてみましょう。

 

この時に、少量で何種類か試したいと伝えることをおすすめします。

 

4.価格を決める

 

お店で使う量を考慮して「1kg 3000円以下」と具体的な希望価格を提示します。

 

「継続的に購入したい」と伝えると相談にのってくれやすいでしょう。

5.発注量・納期

 

発注量はどのくらいから可能か、注文してからお店に届くまでの日にちも確認してください。

 

発注して何日くらいでお店に届くかを把握しておくことで在庫切れのリスクが減りますので重要なポイントです。

 

6.支払い

 

支払い条件もしっかり確認してください。

 

支払いが遅れるとトラブルのもとになるので、信頼関係を築くためにもしっかりと管理をしていきましょう。

まとめ

 

美味しいコーヒーを作るためには、高品質で安定したコーヒー豆を購入できるようにすることが重要です。

 

また、自分好みのコーヒー豆を探すためには良い業者と出会い、相談することで見つかることもあります。

 

相手はコーヒー豆のプロですから、こちらが熱心に伝えれば要望に応えてくれるかもしれません。

 

長期的にお取り引きすることにもなりますので、ただ豆を仕入れる業者というより、パートナーとして相談もできる仕入れ業者を見つけてみましょう。

 

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