コーヒーという情熱

本格的なコーヒーを提供しよう!業務用のコーヒーマシンの選び方

2022.02.02

業務用コーヒー・備品

一口にコーヒーといっても、種類もいれ方もさまざまです。
カフェ開業に当たり、店のコンセプトを決定することは必須であり、その際にどのようなコーヒーメニューを提供するかも決めたのではないでしょうか。
コーヒーメニューによって、いれ方は違います。コンセプトによって手作業にこだわることもあるでしょうし、コーヒーマシンを導入するのであれば、提供するメニューによって選ぶマシンも違ってくるでしょう。
また「本格的なコーヒーを提供したい」と思っていても、どのコーヒーマシンを選んだら良いのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そこでこの記事では、コーヒーのいれ方、コーヒーマシンを導入する理由や選び方について解説します。

コーヒーの種類といれ方

 

 

大きく分けて、コーヒーにはドリップコーヒーとエスプレッソがあります。

 

ドリップコーヒーは、コーヒー粉の上からお湯を注いで抽出します。ハンドドリップで1杯ずついれる方法もありますが、コーヒーメーカーでいれることもできます。アレンジメニューであるカフェオレは、ドリップコーヒーにミルクを入れたものです。

 

エスプレッソはコーヒー粉に圧力をかけ、短時間で成分を抽出します。エスプレッソをいれるには、エスプレッソマシンが必要です。

 

エスプレッソのアレンジとしては、カフェ・ラテ、カプチーノ、カフェ・マキアート、カフェ・モカなどがあります。

 

カフェのメニューにドリップコーヒーを入れた場合、カフェのコンセプトによって「1杯ずつハンドドリップでいれる」としていることもあるでしょう。

 

手作業でいれる方法は、そのレトロないれ方が売りになることもありますが、手間がかかるというデメリットもあることを把握しておきましょう。

店舗でコーヒーマシンを使うメリットとは?

 

 

コーヒーマシン導入にはコストがかかるため、自店に必要があるのかと迷うこともあるでしょう。カフェにコーヒーマシンを導入するメリットについて見ていきます。

安定した味

 

ハンドドリップでコーヒーをいれるのには、ドリッパーに入れたコーヒー粉の上からお湯を注ぐ工程だけを見ても、4回ほどに分けて丁寧に行う必要があります。

 

時間配分、お湯の量や注ぎ方にも細心の注意を払い、お湯によるコーヒー粉のふくらみ方を確認しながら、コーヒーの濃さも調整しなくてはなりません。

 

ハンドドリップには高度なテクニックが欠かせないものとなり、誰がいれても同じとはいえないでしょう。そのため、安定した味のコーヒーをお客様に提供するには、自動でできるコーヒーマシンが強い味方となります。

 

人手が足りない店舗

 

手作業でいれる方法は、いれ終わるまで目を離せないということがあります。人手が十分足りているカフェでは、一人のスタッフがコーヒーをいれるのに付きっきりでも回りますが、人手が足りていない店舗では、お客様を待たせてしまうことになりかねません。

 

コーヒーマシンで自動的にいれ、従業員は接客や他の調理ができるほうが効率的であり、お客様の満足度も上がるでしょう。

コーヒーマシンの種類とタイプ

 

コーヒーマシンにはさまざまなタイプがあり、いれるコーヒーによって選ぶべきものが決まってきます。コーヒーマシンの種類とタイプを確認しましょう。

 

ドリップかエスプレッソか複合か

 

家庭でも使われることが多いドリップ式のコーヒーメーカーは、ペーパーフィルターやメッシュフィルターにコーヒー粉を入れて上からお湯を注ぐ仕組みです。

 

コーヒーミルが付いているタイプ、保温もできるステンレスサーバータイプなど、さまざまな機種があります。

 

エスプレッソをいれるには、高い圧力をかけて抽出するエスプレッソマシンが必要です。エスプレッソのアレンジドリンクであるカフェ・ラテやカプチーノを提供したい場合にも、エスプレッソマシンを使います。

 

また、ドリップ式とエスプレッソ、両方をいれられる複合式のマシンもあります。複合式には、初心者でも使いこなせるタイプからプロ仕様のものまであるので、従業員のスキルに合ったマシンを選ぶようにすると良いでしょう。

エスプレッソマシンの種類

 

エスプレッソマシンには、全自動タイプと半自動タイプがあります。それぞれを詳しく確認しましょう。

 

・全自動

 

コーヒー粉をセット、あるいは豆を挽くグラインダー付きであればコーヒー豆をセットするだけでエスプレッソが抽出できます。

 

手間がかからず美味しいエスプレッソを誰でも淹れることができるので、忙しいカフェや初心者には特におすすめです。

 

また、カプチーノやカフェ・ラテなどのアレンジドリンクに対応しているタイプもあり、バラエティに富んだメニューを手軽に提供することができるでしょう。

・半自動

 

半自動タイプは、抽出以外を手作業で行わなくてはなりません。コーヒー豆を挽き、フィルターにセットしたコーヒー粉を水平に固めるよう圧力をかけるタンピングを手作業で行います。

 

フルオートでは物足りず、エスプレッソを淹れる工程も楽しみたい場合には、半自動がおすすめです。

 

ただしいれる従業員の腕次第で味が違ってしまうため、スキルを磨く努力が求められるでしょう。

コーヒーマシンを選ぶ前に考えること

 

カフェ用にコーヒーマシンを選ぶ前に、考えておいたほうが良いことがあります。事前にしっかりと想定しておいたほうが、コーヒーマシン選びがスムーズになるからです。

 

ここからは、考えておくべきことを挙げていきます。

どれくらい淹れるのか

 

あらかじめ、1日に何杯くらいいれるのかを考えておくようにしましょう。

 

コーヒーがメインのカフェであれば、来店数と同じくらい注文があるでしょうし、セットメニューにコーヒーが付くようにしているならスピーディーな提供も必要です。

 

逆にコーヒーの注文数が少ないカフェであれば、ハイスペックなコーヒーマシンを導入しても、使いこなせず宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。

使う人は?

 

誰がコーヒーをいれるのかも考えておきましょう。

 

アルバイトのスタッフが使うのであれば、操作が複雑なコーヒーマシンは避けるべきです。全自動で、スイッチを入れるだけで出来上がるタイプが良いでしょう。

 

逆に、カプチーノやカフェ・ラテの表面に絵を描くラテアートができるようなスタッフが操作するのなら、半自動のマシンにして、描く工程をお客様に楽しんでいただくスタイルにすることも良案です。

 

◆どこに置くのか

 

コーヒーマシンをどこに置くのか、スペースはどれくらいあるのかも考えておきましょう。

 

カフェで使うものは、コーヒーマシンだけではないはずです。コーヒーをメインのメニューにするとしても、他の器具のことも考慮し、コーヒーマシンを置くためのスペースの広さを把握しておきましょう。

予算

 

業務用コーヒーマシンは、比較的安価なものから高額なものまであります。

 

そのため、コーヒーマシンのためにどれくらいの予算を用意できるのかを考えておく必要があるでしょう。

 

カフェのために用意する他のアイテムの予算も出した上で検討するのが良いといえます。

 

デザイン

 

お客様から見えるところに設置するなら、コーヒーマシンの見た目も気にする必要があります。

 

とはいえ、デザインを重視して機能が求めているものと一致しないということは避けなければなりません。

 

コーヒーマシンのデザインの優先順位は高くはありませんが、内装も居心地の良さを左右するため、見た目を気にするということも覚えておいたほうが良いでしょう。

業務用コーヒーマシンはどう選ぶ?

 

ドリップ式にするかエスプレッソマシンにするか複合式にするかということのほかにも、スペックや機能など、業務用コーヒーマシンを選ぶポイントがあります。一つずつ確認しながら、自店に合うコーヒーマシン選びをしましょう。

容量

 

1杯ずついれて提供したいのか、抽出しておいて注文のたびに注ぐのかによって、選ぶコーヒーマシンは違ってきます。

 

1杯ずつ抽出するエスプレッソマシンの場合は、給水タンクの容量のおすすめは2リットル以上です。来店数が多いカフェでは、水道と直結できるタイプを検討すると良いでしょう。

 

まとめて抽出しておくなら、大容量のサーバーやデカンタが付いているタイプにする必要があります。大容量サーバーでは、10~15杯程度一度にいれられるものがおすすめです。この場合、保温機能は必須といえます。

 

フィルター

 

ドリップ式のコーヒーマシンのフィルターは、紙フィルターとナイロンや金属でできたメッシュフィルタータイプがあります。

 

紙フィルターは目が細かいので、コーヒー粉を通しません。一方、メッシュフィルターは目が粗いのでコーヒー粉がカップに落ちることがありますが、コーヒーの成分をもらさず抽出することができます。

 

また、紙フィルターは交換するのにコストがかかりますが、メッシュフィルターは繰り返し使えるので節約に繋がるでしょう。

機能

 

コーヒーマシンの機能について、細かく確認していきます。必要な機能付きのものを選びましょう。

 

・保温

 

ホットコーヒーをスピーディーに提供したい場合は、抽出しておいたコーヒーをサーバーから注ぐ形になります。

 

まとめて抽出しておくことが必要なため、保温機能は必須です。

・ミル

 

コーヒー粉からではなく、コーヒー豆を挽いて提供したいのなら、ミル機能が付いているコーヒーマシンを使いましょう。

 

・ミルクフォーマー

 

エスプレッソにミルクを足すアレンジであるカフェ・ラテやカプチーノなどを提供するのなら、ミルクフォーマーが付いているものを選びましょう。

 

また、ラテアートを描く場合にも、ミルクフォーマーが必要です。

・メニュープログラム

 

業務用の全自動コーヒーマシンには、数十種類のコーヒーメニューがボタン一つで作れるモデルがあります。

 

慣れていない従業員でも手軽に操作でき、また細かい調整ができるタイプでは、こだわりのあるオリジナルコーヒーを抽出することも可能です。

 

・カップウォーマー

 

業務用のコーヒーマシンには、お客様に提供するときに、なるべく温かいままにできるよう、カップを温めておく機能が付いているものがあります。

お手入れ

 

清潔を保つことが不可欠なカフェでは、毎日使うコーヒーマシンをお手入れすることも重要です。

 

簡単に分解できて隅々まで洗えるもの、あるいは自動洗浄の機能が付いているものを選ぶと良いでしょう。

カフェにピッタリのコーヒーマシンを選ぼう

 

コーヒーマシンは導入にコストがかかるものの、スムーズな接客をするために必要なアイテムともいえます。

 

手作業にこだわることもあるかもしれませんが、導入を検討する価値はあるでしょう。

 

コーヒーマシンにはさまざまなタイプがあり、提供するコーヒーメニューによって機種も変わってきます。

 

また、いろいろな機能があるため、しっかりと検討の上、自店に合うコーヒーマシンを選ぶようにしましょう。

 

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