コーヒーと相性がいいスイーツは?おすすめの組み合わせや種類を紹介!

藤田 靖弘(ふじたやすひろ)
マーケティング本部市場戦略部コーヒー教室 係長
藤田 靖弘(ふじたやすひろ)

コーヒーを飲む時に「一緒にどんなスイーツを食べようかな」と迷ったことはないでしょうか。コーヒーと合わせることでよりおいしく感じるスイーツや、コーヒーのおいしさが引き立つスイーツとの組み合わせなどを知っておくことで、お土産や贈り物の際にも役立てることが可能です。

ここでは、コーヒーと相性がいいスイーツの組み合わせを考えるコツや具体的な組み合わせ例について解説しています。コーヒーを使ったスイーツレシピもいくつか紹介していますので、コーヒーとスイーツのハーモニーを楽しみたい際の参考にしてみてください。

コーヒーとスイーツの組み合わせを考えるコツ

コーヒーとスイーツの組み合わせを考える際は、以下のポイントを押さえるようにしてみましょう。

コーヒーのフレーバーに合わせてスイーツを選ぶ

コーヒー豆は、産地や焙煎の度合いによって味の特徴が異なります。酸味を強く感じるものや苦みの深いものなど、フレーバーの違いを味わうのもコーヒーの楽しみ方の1つです。

紅茶に合うイメージのフルーツケーキや、緑茶に合うイメージの和菓子も、コーヒーのフレーバーによっては驚くほど相性がよい場合もあります。

スイーツを主役にするなら味を引き立てるコーヒー選びを

フレンチのコースで料理に応じてワインを変えるように、スイーツの味が引き立つようなコーヒー選びを考えてみるのも楽しいものです。

濃厚な味わいのケーキに負けないコクのあるコーヒーを選んだり、逆に甘みを和らげてさっぱりと食べられる爽やかな味わいのコーヒーを選んでみたり。コーヒー単体で飲んだ時とはガラリと印象が変わるような、魅力ある組み合わせを探してみましょう。

季節に応じたスイーツやコーヒー選びも大切

スイーツ選びも、夏と冬では微妙に好みが変わってくるもの。夏にはすっきり、さっぱりとしたテイストのスイーツや冷たいスイーツが人気となり、冬はチョコレートや濃厚なバターを使った温かなスイーツがよりおいしく感じられます。

スイーツと同様、コーヒーも季節によって好みのフレーバーが異なってくることもあるでしょう。季節のイベントに応じて、その時期においしいと感じられるコーヒーとスイーツとの組み合わせ、といった視点で選ぶのもおすすめです。

【スイーツ別】相性がいいコーヒーとスイーツの組み合わせ例

代表的なスイーツと相性の良いコーヒーとの組み合わせ例について、以下にいくつか紹介していきます。

フルーツを使ったスイーツ

ゆずやレーズンなど、甘酸っぱい柑橘やドライフルーツを使ったスイーツには、浅煎りやフルーティーなモカやコロンビア、キリマンジャロブレンドがおすすめ。フルーツのバラエティが豊かな春先から夏にかけて楽しみたい組み合わせとなっています。

「フルーツケーキには紅茶ばかり合わせていた」という人は、華やかな香りと酸味、すっきりした飲み口を持つタイプのコーヒーとの組み合わせを一度試してみてください。

チーズを使ったスイーツ

まろやかでコクのあるチーズとほろ苦いコーヒーは、相性抜群の組み合わせです。基本的にどのコーヒーでも相性よく楽しむことができますが、味のバランスがよい中煎りや、まろやかな口当りと風味に優れたブルーマウンテンなどを合わせてみるとよいでしょう。クセのあるブルーチーズは、マンデリンとも合います。

チョコレートを使ったスイーツ

濃厚でほのかな苦みのあるチョコレートスイーツと相性がいいのは、豊かなコクと香りのある味わいのコーヒーです。こうした特徴を持っているのは、ブラジル産やグァテマラ産を使ったブレンドなどが挙げられます。気温が低くなってくると、チョコレートスイーツの種類も豊富になるため、冬に楽しみたい組み合わせの1つです。

ナッツを使ったスイーツ

アーモンドやピーナッツ、くるみなど、香ばしくコクのあるナッツをふんだんに使ったスイーツには、同じくコク深い味わいのコーヒーがおすすめです。深煎りタイプやブラジル産ブレンドを合わせれば、コーヒーとナッツの両方がより引き立つぴったりな組み合わせとなるでしょう。

クッキー、マフィンなどの素朴な焼き菓子

シンプルな味わいで自己主張の少ない焼き菓子には、ブルーマウンテンやトアルコトラジャといった高級コーヒーを合わせてみましょう。

小麦やバターの味わいと素朴な食感を楽しみつつも、主役級のコーヒーで贅沢なスイーツタイムが実現します。

コーヒーに合うスイーツのレシピ紹介

コーヒーに合うスイーツのレシピについても、いくつかピックアップして紹介します。

コーヒーに合うスイーツを作る際のポイント

コーヒーに合うスイーツを手作りする際のポイントとしては、市販のスイーツを選ぶ時と同様に、どんなコーヒーと合わせるか、どんな季節に食べるのかなどを考えながらレシピを選ぶようにすることです。

上記で挙げた組み合わせを参考にして作るほか、インスタントコーヒーなどを使ってコーヒー風味のスイーツにする方法もおすすめです。

コーヒーパウンドケーキ

インスタントコーヒーで作れる、マーブル模様がアクセントのパウンドケーキ。深煎りで酸味のあるタイプのコーヒーと一緒に食べたくなる1品となっています。

・コーヒーパウンドケーキの作り方

用意するもの

  • インスタントコーヒー 10g
  • グラニュ糖A 20g
  • グラニュ糖B 100g
  • 薄力粉 120g
  • ベーキングパウダー 1g
  • 牛乳 15cc
  • 全卵 3個
  • 無塩バター 120g

作り方

・薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるいにかけ、バターはあらかじめ湯煎して溶かしておく。

・クッキングシートをケーキ型に合わせてカットして敷いておき、オーブンは170度に予熱する。

A:牛乳とインスタントコーヒー、グラニュ糖Aをボウルに入れて混ぜる。

B:別のボウルに全卵を入れ、グラニュ糖Bを数回に分けて加えながらもったりとするまで泡立て器、またはハンドミキサーで混ぜ、ふるった粉と溶かしバターを入れてさらにさっくりと混ぜる。

AのコーヒーにBの生地をおたま1杯ほど加えて泡立て、Bに戻してマーブル上になるまで混ぜる。

混ぜ終わったら型に流し、オーブンで35分ほど焼く。竹串を刺して何もついてこなくなったら型から取り出し、網の上で冷ます。

冷めたら適当な大きさに切り分けて出来上がり。

コーヒーパウンドケーキの画像付きレシピや、マリアージュにおすすめのコーヒーについてさらに詳しく知りたいときはこちら

純喫茶の本格プリン

純喫茶で出てくるような本格的なプリンを作ってみたい人には、こちらのレシピがおすすめです。老舗喫茶である六本木アマンドの店長が作る本格プリンを自宅でも作ってみてはいかがでしょうか。

おいしく作るポイントなども解説しているため、お料理初心者でも作れるレシピとなっています。

本格プリンの作り方

・用意するもの(4個分)

  • グラニュ糖A 60g
  • グラニュ糖B 60g
  • 水 30cc
  • お湯 20cc(濃度調整用)
  • たまご 2個
  • 牛乳 300cc
  • バニラエッセンス   1滴
  • 生クリーム 40g
  • チェリー  4個

・カラメルの作り方

鍋に水とグラニュ糖Aを入れて中火にかけ、カラメルを作る。グラニュ糖が溶けて焦げ茶色になったら、調整用の水を加えて混ぜる。できたカラメルはプリンを作る容器の底に注いでおく。

・プリン液の作り方

たまごとグラニュ糖Bをボウルに入れて混ぜ、500Wの電子レンジで20秒加熱した牛乳を注ぎ、バニラエッセンスを加えて混ぜる。

混ぜ終わったら茶こしでこし、カラメルを注いだ容器に静かに流し入れ、アルミで蓋をする。

・プリンの蒸し方

鍋にふきんを敷き、アルミで蓋をしたプリン容器を均等に並べ、鍋の半分程度までお湯を注ぐ。

鍋に蓋をして弱火で10分加熱したら火を止め、さらに15分放置して予熱を使って温める。

水と氷を敷いたバットを用意してプリンを並べ、急速に冷やしたら型から外してお皿に移す。

ホイップクリームとチェリーを飾って出来上がり。

プロの味が再現できる「本格プリン」の画像付きレシピや、おいしく作るためのコツが知りたいときはこちら

クリームチーズクラッカー

簡単なスイーツでも、焼いたり蒸したりするのはちょっとハードルが高いと感じる人には、クラッカーを使ったかんたんスイーツがおすすめです。

市販のクラッカーに、クリームチーズやジャム、フルーツなどを乗せるだけ。盛り付けが苦手な場合は、クラッカーを並べたお皿とジャム、クリームチーズなどを乗せた小皿や瓶を置き、各自で好きな具材を乗せて食べるスタイルにする方法もあります。簡単でおいしい上、パーティーっぽい雰囲気にすることができます。

お菓子づくりが苦手なら、市販のお菓子の中からコーヒーに合うものをチョイスするのもおすすめです。

六本木にある洋菓子喫茶「アマンド」では、老舗ならではのコーヒーに合ったお菓子が楽しめます。アマンドの店名は「甘人(あまんど)」に由来しているのだとか。「甘いものでお客様を幸せに」との思いが込められた洋菓子はどこか懐かしく、コーヒーとの相性も抜群です。

コーヒーと相性抜群!アマンドのチーズミルフィーユ

洋菓子と喫茶文化のストーリー

洋菓子喫茶アマンドは、1946年創業の老舗洋菓子喫茶です。

終戦間もない東京新橋で「喫茶と甘味の店」として誕生したアマンドは、復興の願いを込めて、当時の日本では斬新な色使いであるピンクを基調としたお店作りは「アマンドピンク」とも呼ばれ、話題となりました。

本格的な洋菓子と喫茶が楽しめる数少ないお店として東京各地に支店を増やし、1964年に誕生した「六本木アマンド」は「待ち合わせといえばアマンド」と言われるほどの名店となり、人々に親しまれていきます。

「おしぼりの提供」「店頭にパラソルを設置」「店内に彫刻や絵画を飾る」といった、いわゆる純喫茶のフォーマットを作ったのもアマンドといわれるほど。

アマンドをはじめとする純喫茶の文化は、現在も日本の各所で息づいているのです。

コーヒーに合うおいしいアマンドのスイーツはこちら

アマンド フルーツウィッチ

・【アマンドコラボ】冬季限定ドリップオンとアマンドチョコセット

コーヒーとスイーツの組み合わせは無限大。イチオシのコンビを見つけよう

コーヒーに合うスイーツの組み合わせは、選ぶスイーツはもちろんのこと、コーヒーの焙煎度合いや産地によって異なるフレーバーによって、無限の組み合わせが楽しめます。

フルーツや抹茶を使ったお菓子に、意外とコーヒーが合うことも。素朴でシンプルな焼き菓子やプリンに、高級コーヒーを合わせる組み合わせもおすすめです。新しいマリアージュに出会うため、スイーツにぴったりのコーヒー選びならキーコーヒーにお任せください。

コーヒーとスイーツをもっと知りたい人はこちら

記事監修

藤田 靖弘(ふじたやすひろ)

藤田 靖弘

  • マーケティング本部市場戦略部コーヒー教室 係長
  • コーヒー教室シニアインストラクター
・J.C.Q.A.認定 コーヒー鑑定士
・CQI認定 Qアラビカグレーダー
・日本紅茶協会認定 ティーインストラクター
・日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート 
・イリーコーヒー大学 日本校准教授