抽出後のコーヒーの粉の再利用|賢い使い道9選!

コーヒー好きの皆さん、抽出後のコーヒーの粉、一般的には「コーヒーかす」と呼ばれていますが、それをゴミとして捨ててしまっていませんか?実はコーヒーの粉には、肥料や消臭、虫除け、除草など、その使い道は様々。日々の生活に役立つ賢い再利用方法についてご紹介します。

抽出後のコーヒーの粉|再利用方法9選

1. 肥料・堆肥 6. 洗剤代わり
2. 消臭剤・脱臭剤 7. 染料・塗料
3. 除草 8. 靴磨き・金属磨き
4. 虫除け・猫除け 9. 針山(ピンクッション)
5. 入浴剤

毎日自宅でコーヒーをドリップして楽しんでいる方にこそ知ってほしい、抽出後のコーヒーの粉の再利用方法をご紹介します。 今までそのままゴミ箱に捨ててしまっていた方、必見です。

 

『肥料・堆肥』にしてコーヒーの粉を再利用

『肥料・堆肥』にしてコーヒーの粉を再利用
抽出後のコーヒーの粉は、家庭菜園や植物の肥料・堆肥として最適です。コーヒーは、表面に多くの気孔がある「多孔質」と呼ばれる構造をしています。土壌を整える役割を果たしてくれるのです。

肥料の作り方

1. ガムテープで底を固定したダンボールの中に、新聞紙2~3日分を敷き広げる (漏れ防止のため、底だけでなく側面もカバーするように大きく広げる)2. 腐葉土を1で作った容器の7割ほど入れ、乾燥させたコーヒーの粉を入れて混ぜる 3. 毎日軽く混ぜて空気を中に取り込み、十分に発酵したら完成 (途中でコーヒーの粉を追加しても可)
肥料の発酵の目安は温度です。触れたときにほのかに温かみがあれば、発酵がしっかりと進んでいる証拠です。

肥料を作るときのポイント

肥料にする場合、コーヒーの粉は必ず発酵させてから使うようにしましょう。 庭などにそのまま撒いても、肥料としての効果はないので注意してください。 乾燥させたコーヒーの粉を使うことも、カビ・虫対策のための大切なポイントです。 発酵の際、ダンボール上部は雨や虫などが入らないようにタオルなどで覆うようにしてください。ダンボールの下には台などを置いて通気性を確保します。

 

『消臭剤・脱臭剤』にしてコーヒーの粉を再利用

『消臭剤・脱臭剤』にしてコーヒーの粉を再利用
コーヒーを抽出後の粉には、消臭・脱臭の効果があります。そのため、靴、タバコの灰皿、トイレ、冷蔵庫、瓶やタッパー、鍋、魚焼きグリルなどの消臭・脱臭剤として使用することができます。

消臭剤・脱臭剤の作り方

乾燥させたコーヒーの粉を袋や布にくるむか、もしくは蓋の開いた容器に入れます。あとは消臭・脱臭したいところに置くだけです。 なお、鍋の消臭に使う場合は、水を張ってコーヒーの粉を入れて沸騰させ、冷まします。

詳しい消臭剤・脱臭剤の作り方はこちら

消臭・脱臭するときのポイント

カビの原因になるのを防ぐため、コーヒーの粉は必ず完全に乾燥させてから使うようにしましょう。 乾燥方法については、 「抽出後のコーヒーの粉|乾燥方法 」 を参考にしてみてください。

 

『除草』にコーヒーの粉を再利用

抽出後のコーヒーの粉には、植物の育成を阻害する物質が含まれており、雑草の繁殖を防ぐ効果があります。 肥料・堆肥にする場合は他の材料と混ぜて発酵させる手間が必要ですが、除草の場合は雑草を抑えたい場所にコーヒーの粉を撒くだけです。

『虫除け・猫除け』にしてコーヒーの粉を再利用

コーヒーは、アリや蚊などの昆虫、ナメクジやカタツムリ、猫が嫌う香りです。 そのため家の周りや生け垣、外壁付近の地面に、コーヒーを抽出後の粉を撒くと、害虫除け・猫除けの効果があります。

『入浴剤』にしてコーヒーの粉を再利用

コーヒーの香りが好きな人には、抽出後のコーヒーの粉を香りが楽しめる入浴剤代わりにするのものおすすめです。使い方は、コーヒーの粉をさらし袋などに入れて、お風呂に入れるだけです。

『洗剤代わり』にしてコーヒーの粉を再利用

グラスや瓶などガラス製の食器を洗うときに、抽出後のコーヒーの粉を洗剤代わりに使うこともできます。コーヒーを少量入れて振り洗いすると、食器がきれいになります。油で汚れた食器なども、コーヒーの粉をつけてこすれば汚れが落ちます。

『染料・塗料』にしてコーヒーの粉を再利用

抽出後のコーヒーの粉を煮だしてコーヒー液を作り、染料・塗料として使うのもおすすめです。コーヒーの色を利用して、日曜大工で家具の塗料やキズ直しとして活用できます。 コーヒーの種類や焙煎の具合によってコーヒー液の濃さが変わるので、染め物に使う場合は、いろいろ試して自分の好みの風合いを楽しんでみましょう。

『靴磨き・金属磨き』にしてコーヒーの粉を再利用

抽出後のコーヒーの粉に含まれている油分が靴磨き・金属磨きに適したつやを出してくれ、ワックス代わりになります。 使い方は、乾燥させたコーヒーの粉を布に包んでやさしく磨くだけです。

『針山(ピンクッション)』にしてコーヒーの粉を再利用

針山(ピンクッション)の中身として、綿の代わりに抽出後に乾燥させたコーヒーの粉を使うのもおすすめです。 コーヒーの粉の油分が針を保護して布すべりが良くなります。錆防止の効果もあります。

抽出後のコーヒーの粉|乾燥方法

コーヒーを抽出後の粉を再利用する際に欠かせない乾燥の工程。主な乾燥方法は「煎る」「電子レンジで加熱」「天日干し」の3つです。動画もしくは以下の解説から手順をご確認ください。

天日干し

新聞紙などにコーヒーの粉をのせ、天日干しにします。干している間2~3回程度ざっくり混ぜ、完全に乾けば出来上がりです。

電子レンジで加熱

コーヒーの粉をお皿にのせて、レンジで加熱して乾燥させます。目安はコーヒーの粉20g(ドリップ2杯分)に対して600Wで3~4分。この方法だと、レンジも脱臭してくれるので、一石二鳥です。

煎る

フライパンや鍋で煎ることで簡単に乾燥できます。焦がさないように弱火でゆっくり煎るのがポイントです。

(番外編)余ったコーヒー豆の活用方法

余って飲用しないコーヒー豆の場合は、上記の再利用方法の他、香りだけ活かしてコーヒーゼリーやコーヒーシロップにしてみるのもおすすめです。   作り方は簡単。コーヒーゼリーの場合は、ドリップしたコーヒーに砂糖と水でふやかしたゼラチンを混ぜて、冷蔵庫で冷やすだけです。 コーヒーシロップにする場合は、ドリップしたコーヒーに砂糖を入れ、鍋で煮詰めます。砂糖、ゼラチンの量はお好みで加減してください。 詳しい作り方はこちら

コーヒーの粉の用途は無限大!再利用して生活に役立てよう

そのまま捨てがちな抽出後のコーヒーの粉には、毎日の生活を便利にする再利用方法がたくさんあります。ドリップしてコーヒーを楽しんだら、あとに残った粉を廃棄せず、上手に活用してみましょう。 コーヒーの知識をもっと深めたい、美味しいコーヒーの淹れ方を知りたい、という方には、キーコーヒーのセミナーがおすすめです。 スタジオでの対面セミナーの他、オンラインセミナーもご用意しています。オンラインはライブセミナーと録画ビデオコンテンツの2つの形式。 ニーズにあわせて選べるので、自宅でのリラックスタイムや仕事の合間、隙間時間に学びたい人にぴったりです。この機会にぜひご検討ください。

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