監修 | キーコーヒー コーヒー教室 シニアインストラクター |
金井 育子(かない いくこ) |
いつものコーヒーを華やかにするサイフォン式コーヒー。いれている時は、まるで匠になったような雰囲気を演出できます。ぜひ、誰か大切な人にご馳走したいですね。今回は、サイフォン式コーヒーの器具や美味しいいれ方を解説。洗い方やサイフォンの原理・仕組みをご紹介します。
2018.11.07
監修 | キーコーヒー コーヒー教室 シニアインストラクター |
金井 育子(かない いくこ) |
いつものコーヒーを華やかにするサイフォン式コーヒー。いれている時は、まるで匠になったような雰囲気を演出できます。ぜひ、誰か大切な人にご馳走したいですね。今回は、サイフォン式コーヒーの器具や美味しいいれ方を解説。洗い方やサイフォンの原理・仕組みをご紹介します。
サイフォンでいれたコーヒーは、ドリップと比べると温度が高いです。沸騰する一歩手前でいれるため、出来上がりの温度は90℃以上あります。そのためサイフォン式コーヒーならではの高い温度と、香り高いコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー粉の上からお湯をかけるドリップ式と、コーヒー粉と高い温度のお湯を混ぜてから攪拌してからろ過するサイフォン式では抽出方法、味わいにも違いがあります。 ペーパードリップ式は、ペーパーフィルターを用いて、挽いたコーヒー豆に2分30秒から3分の時間をかけてお湯を注ぐことで、飲みごたえのある味わいが特徴のコーヒーに仕上がります。ペーパーフィルターは使い捨てで扱い易いですが、この注ぎ方で味わいが変わりますので抽出方法を見極める事が大切です。 サイフォン式は、蒸気圧を利用して高い温度とコーヒー粉を混ぜてから1分間浸漬させ、専用の布フィルターを用いてろ過します。ペーパーフィルターと比べて、コーヒーオイルが抽出され易いため、まろやかな口当たりとなります。サイフォンでいれたコーヒーは、できあがりは香り高く、温度も高いため液体は固く苦さを感じますが、適温になるとまろやかな口当たりが楽しめます。
サイフォンはギリシア語で「チューブ」「管」という意味。隙間のない管を利用して液体をある地点から、目的地まで高い地点を通って導くメカニズムを「サイフォンの原理」といいます。
蒸気機関車や蒸気船など、技術進歩によって蒸気を有効活用できるようになってきた時期に、サイフォンの原理が生まれたというのが一般的な説です。 一般的なペーパードリップが今の形になったのが1960年代で、そのころにはすでにサイフォン式コーヒーが提供されていました。布フィルターを利用するサイフォンは、ペーパードリップよりも以前から愛飲されていました。
サイフォン式コーヒーは、気圧の変化を利用してコーヒーを抽出する仕組みです。
記事監修
金井 育子(かない いくこ)