KEYTIMES

2024.01.01

ひとりコーヒー時間を楽しむ音楽

ひとりコーヒー時間に欠かせないのがお気に入りのBGM。仕事中やリラックスタイムなど、音楽とともに味わうコーヒーはまた格別です。今回はコーヒーと音楽の深い関係や相乗効果、作曲家たちのコーヒーにまつわるエピソードを紹介します。

コーヒーと音楽の共通点

モーニングやランチの後、午後の休憩タイムなど、暮らしのさまざまなシーンで飲まれるコーヒー。ちょっと視点を変えてみると、意外にも音楽との共通点が多いんです。まず、どちらも世界中で愛されているコミュニケーションツールだということ。私たちはコーヒーや音楽を介して、その場の人たちと同じ時間を共有し、豊かな関係を築きます。また、コーヒーも音楽も種類がとても豊富。さらに、誕生のルーツや文化がさまざまで、いずれも長い歴史を持っています。
もともと共通点が多いコーヒーと音楽。だからこそ2つが合わさると互いの良さがいっそう際立ち、より深い癒しを与えてくれるのかもしれません。


コーヒー時間にぴったりなBGMは?

喫茶店やカフェでは必ずと言っていいほど、耳に心地よいBGMが流れています。ストレスを和らげ癒しをもたらしてくれるコーヒー×音楽の相乗効果は、すでに多くの人が経験済みですね。お店の雰囲気づくりなどにもよりますが、喫茶店やカフェでよく流れている音楽はジャズやボサノバ、クラシックなど。それぞれを簡単に紹介しましょう。

・ジャズ 8ビートが基本のロックやブルースなどとは異なり、ジャズは4ビートでリズムを刻みます。そのため曲調が速くても聞こえ方はゆっくり。気持ちのリフレッシュ効果があります。演奏のテクニックや音量変化も独特なので、長く飽きずに聞き続けられるのも特徴です。

・ボサノバ ブラジルを起源とするボサノバは、クラシックギターやピアノによる軽快なリズムとやわらかな歌声が融合した音楽。ボサノバの多くは英語やポルトガル語で控えめに歌われるので、コーヒーの味わいや人との会話を邪魔しません。

・クラシック 19世紀初頭までの西洋音楽全般をクラシックと呼びます。クラシック音楽は、自然の音(波や小鳥のさえずりなど)や人間の心拍リズムに近く、発想力・想像力を担う右脳を活性化させて左脳を休ませてくれます。これらのことから、リラックス効果が高いと言われているのです。コーヒーとの相性の良さに納得ですね。

ほかにも音楽のジャンルは多種多様です。仕事に集中したい時や疲れを取りたい時など、その時々の状態や気分に合わせて、コーヒーにぴったりなBGMを探してみましょう。


偉大な作曲家たちもコーヒー通?!

日本では「楽聖」と呼ばれるベートーベン。実は無類のコーヒー好きで、自ら豆を挽いてコーヒーをいれ、客人をもてなしたそうです。そんなベートーベンのこだわりは「1杯のコーヒーに60粒の豆を使う」こと。毎回60粒を数えたかどうか定かではありませんが、かなり濃厚な味が好みだったようです。

「音楽の父」バッハも1日に何十杯もコーヒーを楽しむ愛飲家でした。コーヒーへの深い愛からなのか、当時問題となった「コーヒー禁止令」に反発するべく、父娘のコーヒーをめぐる攻防を喜劇化した『コーヒー・カンタータ』という曲を作っています。
また、35歳で早逝したモーツァルトの遺品には、2台のコーヒーミルがあったそうです。美しい名曲を数多く残したモーツァルトもまた、日常的にコーヒーに親しんでいたのかもしれませんね。

今日のひとりコーヒー時間は、作曲家たちのコーヒーへのこだわりに思いを馳せて。至極の一杯がより味わい深いものになりそうです。

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