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コーヒーの品種とその特徴

まず、「スターマヤ」をご紹介する前に、コーヒーの品種についてお話します。世界に流通するコーヒーは、大きく2つに分類され、2021年時点で約60%はアラビカ種、約40%がカネフォラ種に分類されます。

その中で、突然変異種の発見、より品質や生産性に優れた品種改良が各国で研究、調査され、それらはさらに細かく栽培品種として分類されます。アラビカ種に分類されるティピカやブルボンなどが、この栽培品種に当たります。

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アラビカ種
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カネフォラ種

アラビカ種はエチオピアを原産とし、品質は優れているものの高温多湿の環境に弱く、また低温(霜害)や乾燥、病害虫にも弱いことが特徴です。特にさび病の被害は甚大で、幾度となくコーヒー生産国を脅かした歴史が刻まれています。

対してカネフォラ種は、1895年に発見された品種です。アラビカ種と比較して、耐病性、高温多湿にも適応力があり収量も高いですが、特徴的な香味を持ち、ロブスタとも呼ばれます。主にブレンドコーヒーの味づくりとして使用されています。

味わいに優れ、気候変動や病気に弱いアラビカ種、高い香味レベルではないが、気候変動や病気に強いカネフォラ種、この二つの種の良い特性を活かした品種改良やさまざまな研究が世界各国で現在も行われています。