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カフェ開業に年齢は関係する?年代によるカフェ開業の注意点は

開業方法・準備

カフェ開業にはおしゃれなイメージもあり、カフェ開業を夢を見ている方も少なくないのではないでしょうか?

なかには一般企業で働いているものの、時が経つにつれてそういった夢を抱くようになる方もいるはずです。

ではカフェの開業に年齢は関係あるのでしょうか?

若い世代とそうでない世代とでは、カフェ開業に影響する要素がいくつかあります。単に「若い方が良い」「経験を積んでからの方が良い」ということではなく、それぞれ一長一短となっています。

今回の記事ではカフェ開業に際し、年齢が及ぼす影響やそれぞれの世代のメリット・デメリット、無事開業できた際に成功まで持っていくために必要なことについてご紹介します。

カフェ開業には年齢は影響する?

「夢に年齢は関係ありません」とロマンチックにいいたいところですが、現実にはどうしても年齢による違いはあります。

しかし単純に若いのと年齢を重ねているのとでは、どちらが有利と言い切ってしまえるものでもなく、それぞれに特徴があります。

自身の現状を正確に把握し、夢の実現へ向かっていくためにも、年齢によってどのような違いがあるのか、きちんと把握しておきましょう。

把握しておくことで、自分の強みを活かしたり弱点を補ったりすることができます。

◆経験と体力

経験と体力はどうしてもトレードオフの関係にあります。歳を重ねて経験を得ていても、それに応じて体力や集中力は若い頃と比べて衰えているでしょう。

経験を持っていると間違った判断をしにくいという反面、働き詰めというほどその身を酷使することは難しくなっていきます。

逆に体力のある若い頃に経験を豊富に積むということもまた、物理的に不可能といえます。

経験がなく間違った判断をしてしまったとしても、持ち前の体力と集中力でなんとか乗り切るということもできるかもしれません。

これらの要素から、両者に大きな優劣はないと結論付けることができます。

しかしながら人生後半に差し掛かっているという年齢にもなってくると、さすがに体力がなさすぎるということにもなりかねません。

いくら歳を重ねるほど経験を積めるといっても、一般的な社会人生活を送っていたらその経験もどこかで頭打ちになるはずです。

経験と体力がトレードオフとはいえ、限界があるということは念頭に置くと良いかもしれません。

年代別のメリット・デメリット

年代が違うことによる具体的なメリットやデメリットにはどういったものがあるのでしょうか?

先ほど紹介した経験や体力というのはちょっと抽象的なものでしたが、ここではもう少し具体的で踏み込んだ話をします。

◆20代・30代

・メリット:融資を受けやすい

まず、開業資金を自力で貯めることができるという人はごくわずかでしょう。

20代で自分のお金だけで開業できるレベルにお金を稼ぐことができるのであれば、カフェを開業するのではなくその稼ぎ方を続けていくような気もします。

しかし自分でお金を用意するわけではないのであれば、年齢が若い方が有利に働きます。

融資をする側としては、起業家の年齢は大きな要素です。年齢だけで決まるわけではないものの、若いほど融資は受けやすくなります。

融資だけでなくクラウドファンディングという手法においても、若い方が支援金を集めやすい傾向にあります。

メリット:デバイスに強い

飲食店に置いてもデジタル化は進んでいます。

これらのデバイスを使いこなすことができる人はやはり若年層に多く、これから開業するのであれば多少なりともこういった機械を利用することは必須となってくるでしょう。

上手く利用することで業務を効率化できたり、機械を取り入れないと難しいことにもチャレンジできたりします。

デメリット:経験や知識が浅い

先ほども紹介したように、どうしても年齢を重ねた大人に比べて経験や知識が浅くなってしまいます。

経済学を専攻しているといった環境でない限り、学校では起業することについて教わる機会はまずないので、きちんと大学を出ていたとしてもその知識は子どもと比べてもほとんど変わりないでしょう。

これを補うために書籍や先達からのインプットを行い続ける日々を送る必要があるでしょう。

デメリット:自己資金での開業は難しい

メリットの融資を受けやすいこととは反対になります。

若くしてカフェの開業に必要な資金を集めることは、並大抵の人にはできないことなので、これも大きなデメリットといえるでしょう。

融資を受けることができなかった場合、このデメリットが重くのしかかってくることになります。

◆40~60代

メリット:自己資金で開業しやすい

ある程度年齢を重ねていると、若い頃から預金や資金運用を着実に進めていれば自己資金で開業の資金を賄うこともできるかもしれません。

日本では年功序列の会社が多いので、若い頃より給料も多く貯めやすいという構造上の恩恵もあります。

デメリット:体力が衰えている

カフェの開業には結構な体力が必要です。

開業前の物件を探す作業、メニューや必要なものを考えたり作って試したりするのにも体力を使います。

これらを短期間でこなすのは大変に骨が折れる作業なので、若い人に比べて準備にかかる時間が長くなるかもしれません。

デメリット:デバイスに弱い

一般的には歳を重ねると、やはり若年層に比べて機械に弱い方は多いのでないでしょうか?

近年ではレジ決済1つ取っても多種多様な電子決済の方式があり、それらを1から覚えるとなると労力も必要ですし頭も混乱するものです。

こういったものに日常的に触れている若い世代に比べると、デジタル化という観点で不利といわざるを得ない部分があります。

デメリット:融資を受けにくい

メリットの自己資金で開業しやすいことの反対となります。

融資は年齢を重ねるごとに通りにくくなってしまうものなので、40代を過ぎると途端に融資を受けることができる機会は減るでしょう。

全くないとはいえませんが、可能性がかなり狭くなってしまうことは覚悟した方が良さそうです。

融資を受けることが難しいということは、自己資金で開業できない場合は開業そのものが難しくなるということを意味します。

カフェ開業を成功させるために

無事開業まで行き着いたとしても、それがゴールではありません。

開業においては安定的に黒字化することができるようになって初めてゴールや成功といえるでしょう。

ここではカフェ開業を成功させるために必要なことについてご紹介します。

◆定期的な宣伝と集客

全く宣伝をしなくてもお客様がやってくるということはまず起こり得ないことです。

ありがたくリピーターができたとしても、その人がいつまでもリピーターであるという保証はありません。

売り上げを安定的に上げていくということにおいては、宣伝をこまめにしていくことによってお客様の離脱率を集客力が上回る必要があります。

個人レベルの経営の場合、特におすすめなのはインターネット広告よりもアナログな宣伝の仕方です。

近所の施設やお店等に足を運んでポスターの設置などをすると良いでしょう。

こうすることによって、日常的に通うことができる潜在的なお客様にお店の存在をアピールすることができます。

くれぐれも、最初だけではなく定期的にしていくことを忘れずに宣伝活動をしていきましょう。

同時にリピーターを生みやすいシステムやサービスなども考えるとより効果的です。

◆シミュレーション

円滑に活動をしていくためにも想定外の事態に備えてシミュレーションをしておくことが大切です。

例えばお客様がお皿やカップを割ってしまった時、食べ物に虫が入ってしまっていた時、スタッフの態度が悪いとクレームをもらった時など、お客様を相手にする商売である以上、型にはまらない出来事は多く起きるでしょう。

こういった不測の事態に対応できるよう、何を優先してどのように対応するのか考えてシミュレーションしておき、実際にことが起こった際にはスマートに対応していく必要があります。

徹底的にシミュレーションしておくことで、トラブルが起こった際にはむしろチャンスと捉えることができるようになれば最高の状態といえるでしょう。

接客でのシミュレーションだけでなく、資金面での不測の事態にも対応できるように資金調達の方法もいくつか用意しておくと安心できます。

一時的にお金を用意する方法はたくさんあり、銀行などの金融機関や投資家からの融資、カードローンや不用品の売却、友人からの借り入れ、助成金を利用するといった方法もあります。

資金で困ったらまずはお店が潰れてしまわないよう、節度は保ちつつも、借金であろうと使える手段は使うつもりで頭の片隅に置いておくといざという時の助けになるでしょう。

借金をする場合はもちろん返済プランもしっかりと立てて、滞りなく返済できるように努める必要があります。

まとめ

今回の記事ではカフェ開業するにあたっての年齢による違いについて紹介しました。

簡単にいうと、年齢が若いほど体力は豊富なものの、経験や知識が浅くなってしまい、歳を重ねるとその逆に経験や知識はあるものの、体力は衰えてしまうといった特徴があります。

それぞれのメリット・デメリットでは、融資の受けやすさやデバイスの扱い、自己資金での起業のしやすさなどがそれぞれ対になっていることを解説しました。

さらに無事に開業できたとしてもそこで目標到達というわけではなく、安定的に黒字化するために必要なこととして、定期的な宣伝と集客、シミュレーションをしていくことが重要だということについても解説しました。

「カフェの開業に年齢は関係ない」とはいえなくても、それぞれに取り柄を活かせるということはお分かりいただけたでしょう。

自身の年齢と照らし合わせて、自分の長所は何か、逆に足りない部分は何かを考え、それを踏まえた上で開業に向かっていくことで、夢の実現に1歩近づきましょう。

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